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お酒の年のお話[20191114]

先週はヌーヴォー(新酒)のお話をしましたが、皆さん日本ワインの新酒は試されましたか?
うちの近所のスーパーがね、いま山梨ヌーヴォーのフェアをやってまして、結構浸透してきているんだなぁと感動しております🍷

さてさて、今出ている新酒ワインのラベルには、もちろん「2019年」と入っているわけですが、
今回はこの年号をはじめとする「お酒のラベルに書いてある年」の解説をしてみたいなと思います。

ワインの年号

ワインは、なんとなくラベル見てると全部のボトルに年号が入っているような気がしますが、そうではなくて、「その年に収穫したぶどう」だけを使って作られた時に「その年号」を記載します。

逆に、何年って書いてないワインは複数の年号のワインをブレンドして作られています。ぶどうの仕上がりというのは、その年の気象条件によって全然違ってくるんですよね。なのでそれぞれの年のワインの質のバラつきを無くして、安定した品質のワインをつくるために、こういったことが行われます。

ウイスキーの年

そして、ウイスキーにも、年号ではなく「12年」とか「18年」とか、ラベルに書いてあるのを見たことありませんか?
じゃあこれは12年間熟成されたウイスキーだから12年じゃないか?と思いがちですが、そうでは無いのです。

ウイスキーは、熟成させるときに大きいタンクとかは使わずに、小さめの木の樽をたくさん用意して、その中に詰めて熟成させます。
で、同じ場所に置いてても長年寝かせておくと、樽ごとに味がちょっと違ってくるんですよね。

なので味を揃えるために、ブレンドされて商品化されます。そして、このブレンドされるのは、実は同じ年のウイスキーだけでは無いんです。

12年ものの正体

ここで本題に戻りますが、12年もののウイスキーって何かというと、「12年以上熟成させたウイスキーをブレンドしたもの」が正解です。
各年のウイスキーをブレンドした中で、最も若いものの熟成年数を表記しているんです。

なので、例えば「山崎12年」って書いても実は中には「山崎18年」とか「山崎30年」とかが少しずつ入っていたりします。
これも、それぞれの年に販売されたウイスキーの味を均一化させるために行われています。去年の山崎12年と今年の山崎12年が全然違う味してたら嫌ですよね。ということです。

ちなみに、このウイスキーの味を均一にするためのブレンド、人がやってます。「ブレンダー」って呼ばれるんですが、これはすごいですよね、どの年をどのくらい配合すると同じ味になるっていうのを、自分の舌で判断して決めるお仕事です。ほんと尊敬します。

今回はお酒の年についてお話ししてみました。
ラベル見た時に、思い出してもらえたら嬉しいです!

という事で、今回も最後まで見て頂き、ありがとうございました。
今日も元気に、いってらっしゃい!

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