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そんなタイトルの本を聞いている(Audibleで)。しかもまだ途中。


人間五十年、化け天てんのうちをくらぶれば、夢まぼろしのごとくなり(たった五〇年の人生は、化け楽らく天てんの人々にくらべれば、夢や幻のようなものだ)」

これは源平合戦をテーマにした能の曲目で「敦盛」の一節で、織田信長が好んで踊った曲ということから、知っている方も多いことでしょう。


私はこの一節を聞いてからずっと、当時(戦国時代)の平均寿命が50歳くらいなのだと思っていました。

実際、50歳前後で亡くなる方が多かったので、あながち間違いというわけではないのですが、本当は仏教的な意味があるようです。(詳しくはこの辺りをどうぞ。)


さて、時は流れて2021年。

世界の平均寿命は年々長くなり、人生が100年時代に突入する説が声高に聞こえてきています。


そんな、100年という期間をどのように生きるのか。


ひと昔前であれば、
20歳前後までは、学校に通って勉強し、
60歳前後で定年し、
70歳か80歳くらいまで老後を楽しみ、天寿を全うするというのが1サイクルでした。(2サイクル目が用意されているのかはさておき)


それが現在では、
20歳前後まで、勉強をするという人は多数派ではあるものの、大学院やMBAを目指す人が増えていたり、逆に学生でありながら、起業家というような方も、徐々に増えてきている。

同時に『老後』と呼ばれる期間が延びつつも、一方で年金などの社会保障には懸念材料が多く、結果としては、労働期間が延長しているというのが現実です。

3分割のライフスタイルから、パラレルなライフスタイルに移行してきているということです。


私は、生命線が極端に短いので、昔から根拠もなく30代の後半で死ぬと思っていたので、老後のことは全く考えていませんでした。ほんとに。

ところがどっこい、
あれよあれよと40代が目前に迫ってきて、身体はすこぶる健康で、まさか死期が迫っているようにも感じられません。

さて、どうしたものかと。

ということのヒントになることが、掲題の本には色々書いてあるようです。
まだ、読んでいる(聞いている途中)なので、これが結論みたいなことは無いのですが、一言だけ印象に残った一節をご紹介します。(うろ覚えなので正確ではありませんが、ご容赦ください)


平均寿命が長くなり、時代の変化するスピードが加速している現在では、過去の世代と比べると、将来の不確実性が増している。
だから、人々は自分の将来に対して慎重に考えたり、悩むことが増えてくる。
或いは、人生の選択肢が狭まらないように、大きな意思決定は先送りする傾向が強まっている。

キャリアのことや、生き方のこと、自分の将来のことについて、色々と考えたり、迷ってしまうことは、いたって自然のことだったのですね。

寿命だとか、社会保障だとか、そういうことを真剣に考えたり、勉強したことはなかったけれど、思考は自然と影響を受けているのですね。



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