キャリアについて誰かと話すことを推奨してきた日
1年ぶりに、所属している地域の学びコミュニティで先生を務めさせて頂いた。参加者は高校3年生から60代くらいまで、20名弱の幅広いバックグランドを持った方々。
これまでの自分のキャリアの棚卸をしつつ、他の人からインプットをもらったり、逆に提供したり、私から少しだけ解説をさせてもらったりの2時間。
参加者同士はほとんどがお互いに見ず知らずの初めまして。
最初は互いに探り探りしながらも、自分のことを改めて振り返って整理して、それを人に話すというちょっとした”作業”をするだけで、30分も経つ頃には、セッションを区切るのも苦労するほどの盛り上がり。
多くの人は自分の話を聞いてもらいたいし、どこかで客観的な視点で捉えたいと思っているし、誰かに関わってみたいという欲求があるのだということが良く分かる。(こういう勉強会に参加する人は、かもしれないが)
キャリアに関して考えるときに、人の数だけ色んな視点や価値観があるので、一概に括ることは難しいのだけれど、深さと幅の2つのポイントを意識することが重要だと考えている。
深さは、1つの考えをなぜなぜと繰り返しながら真意を見つけたり、具体と抽象を行き来しながら解像度を高めたりするイメージ。
幅は、視点を変えてみたり、時間軸(短期、長期)などを変えてみたり、たらればと仮説を構築しながら選択肢を拡げてみたりするイメージ。
これは一人でも出来る部分もあるし、誰かとやった方が簡単で効率的なところもある。
今回の勉強会においては、普段あまり関わりの内容な人と話すという場面だったが、親しい人と話す場合とは異なる効果が期待しやすい。
親しい人というのは、自分と価値観が共通するところがあったり、自分のことをある程度理解してくれている(はず)ので、寄り添いながら深掘りすることがしやすい関係性と言える。
一方で関わり合いのないよく知らない人であれば、自分とは全く異なるような視点、解釈によって新しい気づきを与えてくれる機会になりうる。
どちらかが良いとか悪いという話ではなく、効果の違いだと認識して、うまく活用することで、深さ深め、幅を広げていくことが出来る。
ということで、何が言いたいかというと、キャリアについて考えるときには、誰かと話すのはめちゃくちゃオススメですよ、と。
その相手は、プロ(キャリアコンサルタントなど)ではなくて、身の回りにいる人でも、たまたま飲み屋のカウンターで隣に座った人でも、どんな相手でも効果がありますよ、ということ。
さぁ、キャリアについて気軽に考えて話してみませんか。
そんなことを声高らかに謳った4月の土曜日。
サポートありがとうございます!小躍りしながらキャリア・コーチング関連書籍の購入費に充てさせていただきます。