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成長とはなんぞや? 意思決定力編

ふとした思い付きで、
昨日から「成長とはなんぞや?」というテーマでnoteを書き始めてみたところ、かなりボリュームのある内容になってきたので、しばらくこのテーマで書いていきます。

昨日のnoteをまだお読みでない方は、まずはこちらをどうぞ。

ざっくりと上記noteの内容をまとめるとこんな感じ。

成長には4つの意味がある
①大きくなる
②精神や人格が一人前の状態になる
③勢いが強まる
④数量や規模が常に上がっている状態になる
※このnoteでは②③にフォーカスします

精神や人格が一人前の状態になるとは、社会能力が一定基準に向上することを意味する。

社会能力(≒社会技能)とは、社会の中で普通に他人と交わり、共に生活していくために必要な能力のことで、WHOが下記10項目と定義している。
①意思決定
②問題解決能力
③創造力豊かな思考
④クリティカルに考えていく力
⑤効果的なコミュニケーション
⑥対人関係スキル - 自己開示、質問する能力、聴くこと
⑦自己意識
⑧共感性
⑨情動への対処
⑩ストレスへの対処


ここからは、最後にリストアップした10項目について、考えていこうと思います。

まずは 意思決定 から。


①意思決定(能力)ってなんだ?

wikipediaさんによると、
意思決定とは、ある特定の目標を達成するために、ある状況において複数の代替案から、最善の解を求めようとする人間の認知的行為だそうです。

例えば、
「ピザが食べたい」と思ったときに、
宅配を頼むのか、
お店に食べに行くのか、
或いは、自分で作るのか、といった選択肢の中から、
最適な選択肢を選ぶことを、意思決定と呼びます。
#それ、知ってる

意思決定する力は、ビジネススキルの中でも重要視されます。
特に、組織のリーダーであったり、重要な役割を担う人であれば、
意思決定する力を養うために、トレーニングを受けたりするほどです。

では、意思決定(能力)が向上するとは、
どういう状態なのでしょうか?


高い意思決定能力とは?

私が思う高い意思決定の力とは、
素早く適切な解を選択する力のことだと考えています。

補足をすると、
適切な解を選択するために、
状況判断や、選択肢の比較検討(リスク&リターン、コスト、好み、etc,)を、素早く行う能力も含まれていると考えます。


また、別視点で考えると、
不確定要素が複数ある場合や、必要な情報が不足している場合などでも、
直感や過去の経験に基づき、適切な解を選択できる力もまた、
高い意思決定能力と言えると考えています。


ちなみに、
"適切な解"は、最も合理性が高い選択肢である場合もあるし、
もっとも楽(コストが低い)かもしれないし、ただ単純に面白そうというものかもしれません。
そういう意味では、何かしらの選択を迫られた状況において、適切な解は何を重視して選択されるべきか?に対しても、適切なアタリを立てられる力も、意思決定能力に必要な要素と言えそうです。


意思決定 能力を高めるためには?①

算数と同じだと思うのですが、
適切な解を出すためには、問題を適切に理解している必要あります。

即ち、現在の状況がどのようなもので、
解決すべき課題はどういったもので、
そのための制約条件にはどのようなものがあるか?といったことを、
素早く把握し、整理することが求められます。


別の言葉で言うならば、問題を適切に理解するためには、下記のようなことを把握することが必要です。

現在使えるリソースにはどういったものがあるか?
リスクはどのようなものがあるか?
達成すべきゴールは何か?
制約条件はあるか?

先ほどのピザの例で言うと、下記のような感じ人なります。

予算はいくらあるか?
最寄りでピザが食べられる場所は何か所あるか?
健康的なものはどれか?
どんなピザが食べたいのか?
ランチ時間は何時までか? など。


意思決定 能力を高めるためには?②

では、正確に状況把握する力を高め、且つスピードアップするためには、どうすればよいのか?

よくある研修などで言われることの代表としては、
下記の2つかと思います。

・日ごろから、意識的に意思決定する機会を増やす。(無意識で行動を決めない)
・意思決定する際の想定と、実際の結果を振り返り、ギャップが発生した要因を考える。また、そのギャップ要因を除外するために出来ることを考える。


人間は、無意識下の意思決定も含めると1日に約20,000回~60,000回くらいの意思決定を行っていると言われています。

それらの意思決定について、
無意識で出来ているものであっても、わざわざ意識して考えるクセを付けることで、意思決定という行為への慣れを作ることが出来ます。

また、
意思決定するということは、達成したい目標のために最適な選択肢を選んだはずなのですが、何かしらの想定外の要素により、意図した結果が得らればかった場合に、意思決定時の検討項目で欠落していた要素が何だったのか(状況把握か、選択肢が見えていなかったか、判断基準の誤りだったのか)について、振り返りを行う。

最後に、次また同じ状況となったら、どのように意思決定を行うのかについて、脳内でシミュレーションしておくことで、選択と行動を変えていくことが出来ます。


おまけ

意思決定と聞くと、
「取捨選択」だったり「やらないことを決める」なんていう格言めいた言葉を思い出す方もいるかもしれません。

しかし私は常にこんなことを考えながら意思決定しています。

・Two way doorの意思決定かどうか?(後からやり直しが出来るものか)
 →やり直せるなら、迷わずやってみる

・本当に取捨選択なのか?(二兎を追う方法はないのか)

・AかBかだけではなく、AもBもやならい(何もしない)を選択肢に入れる

・どちらか一方の取捨選択なのか、優先順位(どちらかを後回しにする)の問題なのかを検討する

・最大のリスク(ワーストシナリオ)を考えて、対策を考えておく

・自分の責任範囲で済む問題なのか、収まらない問題なのかを考えておく



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成長をテーマに深掘りしています。
今日は、人格的成長に必要な社会技能(Social Skills)の中から、
意思決定について考えてみました。

明日以降も、他のスキルや要素についても考えていきます。



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