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好きな作品には自己分析の核が眠る

先日、転職相談を受けていた時のこと。

「アサインされれば何でもやるんですけど、自発的にやりたいことって特にないんですよねー」

そう話してくれたのは、30代後半の会社員男性。
※note掲載については本人より了承を得ています

彼は非常に早いタイミングで出世を重ねていて、サラリーマンとしては、登れるステップの最上段近くにまで来ているような、そんなキャリアを歩んできている。

それだけに、将来的にチャレンジしたいことが特に無いというのは、少し意外な気がした。
これまでのキャリアストーリーを聞いていると、常に何かに自発的にチャレンジを続けているような人に見えていたからだ。


いろいろ話して、彼には原体験を思い出しながら、心の中にある行動の動機、モチベーションの核となってるものが何か、自己分析を行ってもらうことにした。

資格やMBAの取得など、行動量が多い彼だからこそ、何かしらの核となるアイデアを見つけてきそうな気はする。
次に話すのが楽しみだ。

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さて、自己分析というと、
私も去年の夏頃にすごく時間と手間をかけながら、行っていた期間がある。

その時に行ったものの一つとして、
「好きな漫画を掘り下げる」である。

もちろん、
いきなり漫画のページを開いたわけではない。


まずはオーソドックスに自分の好きなもの、嫌いなものを列挙した。

そして、好きなものとして上がってきた中に、
「映画、小説、漫画」といった、ストーリーのある作品があった。

これらをさらに具体化して、好きな作品名に置き換えた。

しかし、中々好きなものの共通点というか軸が見えてこなかったので、作品名の下に 好きな理由 を書き加えた。

さらに、具体化して 好きなシーン(特に印象深いシーン) を選び出し、理由を付け加えた。

すると、やっと共通項が浮かび上がる。

ユーモア、カッコよさ、成長

これが私が好きな作品(特に漫画)の共通軸だった。


さらに、
その作品から受けた影響によって、起こした行動や変化が無かったかを思い出す。

恥ずかしくて、誰にも言ったことはないけれど、今日から俺は!!の三橋に憧れて、ワガママ放題に振る舞ったら友達がガッツリ減ったというのは苦い思い出だ。
#強く自由に生きたかったのです←尾崎かよ


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特に小学校時代や中学生の頃に抱いた憧れとか、興味関心というのは、自分の純粋な心の動きだったりする。

大人になるにつれて、
多くの経験や知識とともに、純粋さが薄れて、代わりに打算だったり、見栄だったり、損得勘定を優先してしまうことがある。

けれど、
かつて自分を動かしていた、純粋な気持ちというのは心のどこかに残っていたりする(≒インナーチャイルド)

その残存したものが、実は自分の意思決定や行動に影響を与えていることがあるし、将来のキャリアを考える時の原点になったりする。


好きな漫画に自己分析の核が眠るというのは、誇張し過ぎではあるけれど、幼い頃に心や気持ちを昂らせたものには、大切な価値観の礎がある。

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