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そして男は頂をめざす(中編)

実は食事休憩だったりして。

嫁ちゃん「あんたー、なにしとんのー?ちょっとは晩御飯の準備手伝ってよー」

僕「は、はい!たっ、ただいま、ただいま伺いますっっ!!」

ご飯食ってから書き始めたけど、長くなりそうなので中編ということでどうぞ。(誰宛??)



2015年以降は家族と登頂している。

繰り返しだが、

2015年 富士宮ルート 次男(当時9歳)と(山小屋泊)
2017年 富士宮ルート 家族4人で(山小屋泊)
2019年 富士宮ルート 長男(15歳)と


そういえば最初の3回は吉田ルートで5合目まで自家用車で。そして日帰り。後半3回は富士宮ルートだ。なんとなく吉田ルートから始めたのは、山小屋が一番多いルートで、初心者向け。5合目から6合目までの高低差が少ないので、5合目でそんなに時間を費やさなくても、6合目まで歩いている間にある程度体が順応してくれるので高山病になり難かったりする。5合目も半ば観光地化しているのでちょっと楽しい。吉田ルートが一番人気のルートでもある。

でも、吉田口は山梨県側なので、愛知県から行くには少々遠くて、富士宮口の方が近いし(急勾配だけど)歩く距離も短いじゃんっということに4回目でようやく気が付いて(相当アホのおっさん)、後半は全て富士宮ルートにした。


4 2015年8月18-19日 富士宮ルート

「お父ちゃんと富士山登るか?」

当時小4の次男に聞いたら「うん、いいよ。」と。

本当は長男も連れて行きたかったが、2014年4月に脳腫瘍の手術を、同年12月~2015年1月にかけて背骨の側弯症の手術をしていた関係上さすがに無理だったので、次男と2人で富士山登頂を目指した。

ちなみに僕は長期療養中、、、まぁ鬱病で休職中だったので時間はたっぷりあるけどお金がない状態なので、嫁ちゃんには「子供にも日本一の山の頂上からの景色見せたい。俺の体が健康なうちにいい経験をさせてあげたい」などと、なんだかんだ言い分けつけてちょっとだけお小遣いもらって出発した。ちなみに僕がウツから全快したのはこの年の11月で、この頃は相当病んでいたので、嫁ちゃんにお小遣いを貰うなんて言う相談は、葉っぱのみで股間を隠して夜中の町内を誰にも見つからないように1周するのと同じくらい勇気のいる相談だった。

出発は8月16日の夜。8月17日の1時くらいに水ヶ塚公園の駐車場(富士宮口へのバスの発着場)についた。そこで仮眠して朝5時くらいに起きた。

うーん。雨。ざーざー雨。結構ひどい雨。

これはちょっと、、、ね。

ということでこの日は富士登山はやめて、富士サファリパークに行った。

まぁ雨で全然楽しめなかったけど。

これゾウの水槽。泳いでいるゾウが見える。らしい。全く見えない。

ゾウさんいらっさいますかぁ?

あまり楽しめないまま富士サファリパークを後にして、食材買って水ヶ塚公園駐車場に戻り、車中泊して翌日再度トライ。

何とか天候は回復。でも降ったりやんだり。

小さい体で頑張る次男。

本当は日帰りで往復しようとしていたけど、9合目に着くころには頭痛い。気持ち悪い。頭痛い。気持ち悪い。を連発。

でも何とか頂上に到着する。到着する手前でお気に入りのコンバースの帽子が強風で吹っ飛んでしまう。今まで頭痛くて気持ち悪くても頑張って泣かなかったのに、とうとう悲しくて泣いてしまう。かわえー。うふふ。

頂上に着くころにはもう周りは暗くなってきていて、どうにもこれ以上次男を歩かせるのは危険だと判断したので、頂上の山小屋に急きょ宿泊。

山小屋で働いていた優しい兄ちゃんが、帽子が無くて寒くて震えている次男を見て、帽子代わりにとネックウォーマーをくれた。ありがたい。優しい兄ちゃん。御恩は一生忘れません。お顔はちょっと忘れてしまってますけど。ごめんなさい。

宿泊代8,000円×2名=16,000円。財布の中は18,000円程。

ギリギリ足りる。ほんとにギリギリ。小遣い貰っておいてよかった。

頂上でご来光。5時くらいの山頂は凍える寒さ。

4回目にして初剣が峰。これでようやく名実ともに日本一の男(?)

下山時にちょっと奇跡的なことが起きまして。

前日にものすごい勢いで吹っ飛ばされた息子の帽子が9合目と8合目の間位に、しかも登山道に落ちてたの。

いや、これまじで。話盛ってませんよ。おじちゃん正直ですよ。

帽子見つけてきゃっきゃと駆け寄る息子を「写真撮るんじゃ、コラボケェっ!」と鬼の形相で制止し、パシャリ。

大変だったけど頑張った次男を褒めてあげたい。

このころはちびっこくてとってもかわいかった次男。一生この子のお尻は舐めれると思っていた(変態)けど、中2になった現在は絶対なめたくないきたねェお尻になっちゃった。残念。


5 2017年8月12-13日 富士宮ルート

意外とノリノリだったのは嫁ちゃん。言い出しっぺは僕だったけど、長男も次男も頑張るって言ったら、すっごい嫁がハリキリ出した。嫁が張り切っているのだからお金の心配がない。ことはないけど、僕の小遣いは減らさずに登れれるので僕も俄然張り切った!

「家族4人で頂上に登るぞっ!おぉーっ!!」

天気は6割がた雨。だけど9合目の山小屋に到着するころに回復。

すごいきれいな雲海。

これは翌朝の雲海。5時前後。さびい。

無事に全員で山頂に到着!

この後4人で剣が峰へ。

下山は御殿場ルート方面から、プリンスルートと通って下山。富士宮口へ。

砂走で足をとられておもくそコケた。

でも、ほんとうに久しぶりに家族でやり切った感が味わえた。

今回の富士山は心から行ってよかった、と思えた。


今度こそ 後編 に続く。(前編←こちら)

※前編後編の2部にしようと思ったが、思いのほか長くなってしまったので急きょ「中編」にしました。すびばせん。

前編 中編 後編 


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