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脱・カテーテル〜 血漿交換を終えて

20220315
予定されていた血漿交換治療を終えて、快復の具合を確かめるテストを受けた。

重症筋無力症の評価はQMGスコアというデータシートに基づいて行われる。

QMGスコア

10秒も挙げ続けられなかった脚も45秒以上持続できるようになった。

握力については血漿交換を行うにつれて19 kg→31 kg→35 kgと増加していった。
この調子だとスーパーパワーに目覚めたアメリカンヒーローみたいに力を制御出来ずに、マグカップを持っただけで粉々にしちゃうかも。

力を暴走させない為の枷を用意しなければ。
ピッコロさんみたいに重たいマントを付けて生活しようか。

そして首に入っているカテーテルも外すことになった。

入れるのに苦労した割に、抜くのは入院室のベッドの上で簡単に出来るらしい。
抜糸するのにチクチクするくらいで気づいたら管は抜けていた。

結構な穴が空いていたはずなのに、後は縫合せずに押さえているだけで塞がるらしい。
そんなもんなのか。
勝手に穴を空けられて血液を出し入れされたのに、随分素直なカラダちゃんである。反抗されても困るけど。

もっと体の一部になるくらいカテーテルが馴染んでいたら離れた時の痛みもあったのかもしれない。
1週間お世話になったけど他人のままでさよならしよう。

これでようやく1人でシャワーを浴びれるようになった。
これまで体拭きで凌いできたので1週間ぶりの風呂だ。

別に風呂に入らなくても死なないけど、生活としての優先順位はやっぱり高い。

戦時中にある程度の食料が供給されたら次は石けんの要求が増えたという話を聞いたことがある。

お風呂は人間らしさを保つ上で重要な習慣になっているんだろう。

血漿交換アフタービフォー

シャワーも浴びてさっぱりしたところで血漿交換の効果を写真で確かめる。

雨に濡れた野良犬のようなビフォーから比べると大分スッキリした顔立ちになった。

カテーテルも外れてパジャマにハチマキの浪人生スタイルからも脱却だ!

あとはステロイドなどの内服薬で状態の改善を目指すことになる。

薬の評価も見てもらえるのでもう少し入院することになりました。

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