見出し画像

ジェンダー、LGBTQ+…あと10年で会社は変われるのか?

中学生からジェンダーに関する取材を受けました

岩手大学教育学部附属中学校の1年生からジェンダー、LGBTQ+に関してのインタビューを受けました。5名の中学生が来社してくれて、質問に答えたり意見交換を行いました。

中学生に聞かれた質問を挙げておきます。

  • LGBTQにどのように向き合うべきか(当事者の場合、そうでない場合)

  • なぜLGBTQを支援しようと思ったのか

  • レインボーマーチではどのような取り組みを行なっているのか

  • なぜ、男女格差が起こるのか 男女格差を無くすために必要なことは何か

  • 「トランス男性」「トランス女性」などという言葉をどう思うか 必要か否か

  • トランスジェンダー職員の女性トイレ利用裁判についてどう思うか

  • 女子の学生服はスカートからズボンと選べるようになってるのに、男子の制服は選べないことについてどう思うか

11、12歳の子達からの質問です。企業の皆さんはどれくらい知っていて、持論を持ってお話しできますか?各人が研究テーマを持って、今回はジェンダーやLGBTQ+に興味がある生徒さんがチームになっているので、もちろんそれ以外のことにも興味を持っている生徒さんたちも沢山います。が、中学生からのオファーでこんな話をする日が来るとは想像しておらず、びっくりしたのと、リテラシーの底上げ感を感じました。


地方中小企業は10年で変われるか?

ジュークアンリミテッドでは2020年6月にally宣言をしました。allyとは「同盟・提携」を意味する英語の「alliance(アライアンス)」からきた言葉で、LGBTQ+を理解し支援する人を指します。LGBTQ+コミュニティに対して寄付をしているとか、活動を共にしている、という支援の仕方ではなく、当たり前として受け入れて共に働いたり、働ける場所(企業)を増やしていけたらいいな、という活動です。そのためにallyと名乗ったり、今まで機会がなかった企業に知ってもらうきっかけ作りとして「見える化」をしているイメージです。仕事柄、法人がお相手なんですが、企業より先に中学生からオファーが来るとは驚きです。

インタビューに来てくれた中学生達(本人達から写真公開の許可は得ています)

生徒さん達と色々お話をすること1時間。最後に私から質問しました。

「みんなが社会に出て働くようになるにはあと10年。働き先を選ぶ時に、ジェンダーとかSDGsとかよく分かってないところは選ばないでしょ?」

満場一致で頷いていました。やばいです。あと10年。この5人は氷山の一角で、全国各地で同じように興味を持っている生徒さん達がいる。「SDGsって何?LBGTって何?うちには関係ない」なんて言ってる場合ではないのです。新卒採用といえば大学生、高校生が対象ですがその下の中学生、小学生に目を向けるとこれだけ色んなことを知っています。それが10年後、昭和生まれと一緒に働く…そりゃ価値観も合わないし、話も合わないですね。私は10年の間に、ブランディングを通じてどれだけally企業を増やすことができるんでしょうか。

岩手では2社のみ

男女格差、ジェンダー、SOGIなど言葉の定義を中学生に教える加藤まい

今日一緒にインタビューに参加してくれたジュークの元スタッフ加藤まい(2019年盛岡市議会議員選挙にレズビアンを公表して立候補し、25歳で初当選)曰く、岩手ではallyを名乗っている弊社、パートナーも家族同様のルールで対応してくれるように会社規定を改編してくれている企業が1社。この2社しか企業としてはLGBTQ+への理解を分かるようにしているところは知らない、とのこと(他にもいらしたらすみません)。当事者がいない限りは社内規定の改編までは大変だと思いますが「知る・理解をする」ということはどんな企業でもできるはずです。

具体的な数字を設けずに、理解が広まればいいな〜くらいに思ってallyを名乗っていましたが、今日のインタビューをきっかけに「あと10年でどれだけally企業を増やせるのか」少し具体的に考えてみようと思います。

この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?