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「 親が悪いとは思わないんだけど、親との関係性が原因ではじめの一歩が踏み出せない問題 」とわたしの解決策

「 加藤さん、私、親との関係性があまり良くなく、親からの影響で、こんな考え方をするようになってしまったんです・・ 」

将来、起業を考えている生徒さんからいただくご相談。

コンサル・コーチ業を生業とするようになって、驚いたのが、多くの生徒さんが、これから起業されるにあたり、親との関係性について話してくれるんです。

「 親から褒められた経験はなくて、むしろダメ出しばかりされていたので、自分に自信が持つことができず、いまでも自己肯定感が低いんです。」

「 私の親は、応援してくれるどころか、私のやることなすこと全てに、「 きっとうまくいかないから、やめときなさい 」とモチベがさがることばかり言われてきたので・・」

「 起業しようと思い、親に相談してみたところ、「 起業なんてあんたには無理だから、やめておきなさい! きっとうまくいかないわ 」と言われちゃいました。 」

などなど、みなさん、そこは反抗期の子どもではないので、汚い言葉で親を罵ることはしませんが、いまの人格が形成された(本人は満足していない人格)原因のひとつは親にある、と話される方は多いんです。

親との関係性を話す方は、男性よりも女性が圧倒的に多く、それだけ女性の方は、内向き(内的)な感情をたいせつにされていることがわかります。

確かに、人は身をおく環境によって人格が作られるので、最初の環境となる家庭環境が自分の性格に影響をあたえることは間違いないと思うんですよね。

親との関係性については、それはそれは長く根深い問題があるので、瞬時に解決できるようなアドバイスをお伝えすることは難しいのですが、経験則からお伝えさせていただくと、

まずは、自分を満たしちゃいなさい!

に尽きるかと。

安直!と思われたかもしれませんが、最後まで聞いてくださいね。

これから起業する方は、不安でいっぱいなんです。人は経験したことがないことに不安を感じるので、当たり前ですね。

そして、人は弱いもの。その不安をひとりで抱えるのがしんどいので、ついつい他責を探してしまうんですよね。

そうなったときに、身近にいる存在としての親が登場するわけです。

私が一歩踏み出せないのは、こんなに不安なのは、親にも責任があるんだわ、と無意識のうちに、自分の安心材料に親を使っているのではないかと。

ちょっと厳しい意見になってしまったかもしれませんが、実は私も親(父親)との関係性は子どもの頃から良かったとは言えず、先の相談内容にあったようなことも全部経験済みです。

起業する前、父親からは、「絶対うまくいかんわ!」という言葉をちょうだいしましたし、褒められた経験もありません。

さて、それがいまでは、父親とは一緒に釣りにいくようにもなり、飲みにいくようにもなり、何十年間も会話がなかったのが、嘘のように話をするようになりました。

親子関係が変わった原因はなにか、と言われたら、私、自身が満たされたからです。どうやって満たされたかというと、稼げるようになったから。

私が起業したのは、約10年前ですが、だんだんと稼げるようになりました。薄給だった会社員時代の頃を思うと、金銭的な選択肢はずいぶんと広がりました。

「稼げる」=「経済的な余裕」も自分が満たされる要因の一つでありますが、それよりも、大きかったのは、「稼げる」=「人のお役に立つ」ことが実感できるようになったこと。

ひとりサロンのいいところは、直接、お客さんから「感謝」をいただくこと。会社員だった頃には、感謝を直接お客さんからいただく経験はありませんでしたからね。

稼ぐ = 人のお役に立つこと → 自己肯定感の向上

につながったことによって、自分は満たされていきました。

さて、自分が満たされるとどうなるか、親とのこれまでの確執や苦い思い出が、振り返ってみると、懐かしい思い出に変わります。

「人生は近くで見ると悲劇だが遠くから見れば喜劇である」

Charlie Chaplin(チャールズ・チャップリン)

行動する前の不安しかない現在地から、親との関係性を振り返ってみても、あまり生産的でないと思うんですね。

いったん、親との関係性は横に置いておいて、どんどん行動しちゃいましょう。

そして、まずは先に自分を満たしましょう。それから、振り返ってみると、ずいぶんと見える景色は違うはずです。

過去は変えれませんが、これからの未来はいくらでも変えていくことはできます。

だから、大丈夫。

補足

先のチャップリンの名言も好きですが、個人的にはこちらが好き。

「 振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない 」

寺山修司


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