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越冬キャンプ|薪が湿気てて火起こし大変すぎ問題

〇越冬キャンプとは…
『キャンプで越冬してみようかな』という思い付きで始まった、そのままズバリな挑戦。
沢の水と少しの電力、バケツを置いた簡易トイレ、雨がしのげるティピ。
これだけ揃っていれば春まで外で暮らせるはずだ。
夜はマイナス10℃近くまで冷え込むことのある谷で、春を目指して暮らしを紡ぐ。

私が今いる場所には、有志のみんなが集めてくれた薪がある。
が、どれも裏庭の木を切ったものや廃材たちなのでふつーの薪のようには燃えない。
まず、きちんと乾燥していない。

手作りの薪置き場

越冬キャンプを始めて10日目だが、ぶすぶすと煙を吐くばっかりでちっとも燃えない薪に悪戦苦闘していて、ゆったりと火の前でくつろぐような夜は、まだ一夜もない。

火のない冬のキャンプは辛い。

色々と手を打ってみたが、まさにトライ&エラー。

作戦1: 天日干し作戦
作戦2: 積んで干す作戦

作戦1: シンプルに天日干し
作戦2: 積み上げて天日干し

作戦1では太陽が満遍なく当たるように平に並べて干したのだが、思った以上に地面から湿気が上がってきていることに気づき、作戦2に変更。
積み上げて乾かすことにした。

数日後。
燃やしてみたが、まったく改善が見られず、失敗。
分かってはいたけど、木はそんなに簡単には乾かない。

ティピに煙が充満しただけで、薪はほとんど燃えず


作戦3: 焚き付け鬼追加作戦
これは、焚き付け(乾いた松葉)をどんどん投入し、薪を無理やり燃やす作戦。
少しは効果があったが、調理の途中でも鍋やらケトルをどけて焚き付けを投入せねばならず、かなり忙しい。
焚き付けが燃えてしまうと、少しの間は薪も燃えたが、それもすぐ元気が無くなってしまって上手くいかなかった。

作戦4: 焚き火台作戦
少しでも空気の通りが良い方が燃えるだろうと思い、焚き火台を設置してその上で燃やして見たが、無いよりはマシという程度の改善だった。

作戦5: 薪を細くする作戦
大きな薪を少し細かくしてみたが、やはり全然燃えない。

作戦6: 薪タワー作戦
これは試す前からイケる気がした作戦。
作戦2で天日干しをしている薪の様子を見に行った時『この形で燃やせばいいんじゃないか?』と閃いた。

薪を組み、真ん中に焚き付けを詰めた

なんだかいけそう!

焚き付けがゴウゴウ燃えた。
いけいけー!

しかし、焚き付けが燃え終わると、薪はいつものように元気を失ってしまった。。

ガッカリした。

今日も失敗だと諦めて、煙ばかり吐く薪で料理を始めた。
途中、何度か焚き付けを追加しながら料理をしていると、なんだか火の勢いが増してきた!!

あったかい!
10日目で初めてあったかいと思える火になった。
焚き付けと一緒に細めの薪も真ん中の穴に投入すると、ますます炎が安定し、ついに湿気ていたあの薪が燃え出した!

やったーーーーー

安定した炎のおかげでファイヤーピットの石や調理器具たちも温まり、その場全体が暖かくなった。

めちゃくちゃ嬉しかった。

そういえば、最近見かけるようになったスウェーデントーチもこんな感じの形だったっけ。
なんだか合点がいった。

薪を効率的に燃やす方法なんてネットにたくさん出てるのかも知れないが、工夫しながら乗り越えて暮らす面白さが好きだな。

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最後までお付き合いありがとうございました!
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