ストレス耐性

ストレス耐性…、

最近よく耳にするこの言葉だが、
そもそもどういった意味なのか?

何にどう関わってくるのか?

を見ていきたいと思う。



まず、
ストレス耐性とは、
ストレスにさらされている時、
それに耐えられるか、
耐えられないかを、
強い、弱い、高い、低いなどで
表すものだ。



若者はストレスに弱いだとか、
怒られるとすぐ逃げるなどと
言われるようになって久しいが、
これらの事もその要因の一つとして、
ストレス耐性を挙げる事ができるだろう。



ストレスに強い人が、
どの様な子供時代を過ごしてきたのか?
という調査が行われており、
その結果わかったのは、

彼等は、
認知能力(テストの点数や偏差値、IQなど数字で測れる能力)だけでなく、

非認知能力(数字では測れない、人間の総合的能力)を継続的に育まれてきたという事だったのだそうだ。



つまり、
非認知能力を育めば、
ストレスに強く、
社会に出ても、
様々な事に柔軟に対応し、
乗り越える力を持った人間に
なりやすいという事だ。


ではこの、
非認知能力とは、
具体的に何を指すのか?


代表的なのは、
外向性、協調性、勤勉性、精神的安定性で、好奇心、社交性、利他性、自己肯定感、責任感、真面目さ、想像力、やり抜く力、自主性、積極性、コミュニケーション力、共感力、柔軟性、忍耐力など、様々な能力の事だ。


これらの能力の高い人は、
ストレス耐性が高い、
回復力が高いだけでなく、
普段からこれらの能力を駆使して
仕事をしている為、
わからない事を素直に聞けたり、
他人に助けてもらえたりする事が多く、
そもそもストレスを溜めにくいのだそうだ。




自分の子が、
上手く社会に馴染めるように
育てたい。

大多数の親が
そう望んでいる事だろう。


自分の子供に
何をしてやれば
ストレス耐性が高くなりやすいのか?


就学前であれば、
好きな事に没頭させる事。

その中で、
挑戦、成功、失敗を
継続的に体験する事。

そして、
それを邪魔せず、
認め、褒める事。


就学後であれば、
クラブ活動などを通して、
仲間と共に、挑戦、成功、失敗を
継続的に体験する事だという。



ではもし、
あなたが既に大人で、
ストレス耐性が弱く、
社会からドロップアウト
している場合はどうだろうか?


これはボクの例を見ていただきたい。

ボクは、
心を病んでどうにも出来なくなった時、
今もお世話になっている
カウンセラーさんに出会った。


そのカウンセラーさんは、
言わばボクの親代わりとなり、
親が本来、
未就学児に行った方がよい接し方を
徹底して続けてきてくれた。


具体的には、
認める、褒める、
好きな事を見つけるよう促す、
好きな事を始めたら応援する、
と言った感じだ。


まだまだボクは社交的ではないし、
苦手な事も沢山あるが、
漫画やラジオの仕事、
音楽活動などによって、
社会との繋がりを作り、
自分の居場所を獲得出来た。

ストレス耐性も、
以前より、
少しずつ高くなってきており、
できる事も増えている。



可能か不可能かで言えば、
誰かに頼らず、
自分が自分の親代わりとなり、
自分を育て直す事は、
不可能ではないかもしれないが、
かなり難易度は高いはずだ。


もしあなたが苦しみを抱えていて、
そこから抜け出せない状況にあるなら、
カウンセリングを利用してみて欲しい。

抜け出す為の外力や、
ヒントをもらえるかもしれない。



今日はこの辺で。


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