ひとりっ子の傾向と苦悩

長子、末子、中間子
とやってきたこのシリーズ、
最後はそう、
ひとりっ子で
締めくくりだ。



今までは、
一人にしろ
二人以上にしろ、
自分以外の兄弟・姉妹がいる
というポジションだったが、

ひとりっ子は皆さんご存知、
兄弟・姉妹のいない子供だ。


これによって、
何が起こるのか?

兄弟・姉妹間の
競い合いや争い、
協力や共存が
存在しない為、

マイペースな人間に
なる可能性が
高いのだという。



ひとりっ子は、
わがままであるとか、
協調性が無いといった、
マイナスのイメージが強いが、

ひとりっ子には、
メリットもある。



子供が一人の為、
親の目が届きやすく、
ちょっとした気持ちの変化に
気付きやすい。

その上、
しっかりと向き合う時間を
作る事ができる。


その結果、
ひとりっ子は、
親の愛情を感じやすく、
愛着が安定しやすい傾向にある。


愛着の安定は、
自己肯定感の育成に
強く影響する為、
大きなメリットと言える。



ただ、
そこには
大きな落とし穴もある。


それは、
過保護と過干渉だ。



過保護の悪影響としては、
人間関係の構築能力が
低くなりやすいと言われているし、


過干渉は、
価値観の押し付けにより、
人格否定になってしまう
と言われている。


このどちらにも
共通して言えるのは、
その子の力を信用していない
という事だ。


自分を信用してもらえずに
育った子供は、
自己肯定感が上手く育たず、
無気力な人間になってしまう
傾向にある。



ひとりっ子の場合、
子供が自分しかいないので、
親から離れにくい、
逃げづらいという事もあるだろう。




そもそも、
ひとりっ子の親は、
普通にしているつもりでも、
どうしても過保護・過干渉気味に
なってしまう為、


ボーイスカウトや、
スポーツスクール、
自分の親等に子供を任せ、
あえて離れる時間と環境を
作る事が大切だと言われている。


その事で、
自立心が育まれる
というわけだ。



さてここまで、
全ての子供のパターンについて
書いてきたわけだが、

全てに共通して言えるのは、
いかに愛着を安定させ、
自己肯定感を育むか
という事だ。


人格形成は、
それに尽きると言っても
過言ではない。


愛着が安定し、
自己肯定感が育まれれば、
困難があっても乗り越え、
前に進んでいける
生きる力と、
主体性を持った人間に
なっていくからだ。



是非、
心に留めておいていただきたい。



今日はこの辺で。


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