マガジン一覧

加藤K エッセイ

画家、加藤Kが、制作で日々思うこと、時事問題、ふと思ったこと、ごった煮のエッセイマガジンです。

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マクロビオティック・弁証法的考察

自分の細胞一つ一つにとって共通なのは自分の部位や五臓六腑。 部位や五臓六腑にとって共通なのは心臓や自分自身。 自分や兄弟にとって共通なのは両親。 我が家や地域のファミリーにとって共通なのは我が町や村。 町、村にとって共通なのは我が市や我が県。 わが県、ほかの地方にとって共通なのは首都東京。 我々日本人やほかの国々にとって共通なのは地球。 我が母星地球や太陽系の惑星にとって共通なのは太陽。 太陽系やほかの太陽系にとって共通なのは銀河系。 無数の銀河にとって共通なのは大宇宙?!

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相対界

人の評価は、マイナスな部分、素晴らしい部分、総合点で評価すべきだと思っています。一流企業でも、ブラックな部分はある。陰と陽、この相対界は、「善」だけでできている訳でもなく、「悪」だけでできいる訳でもない。最終的に、完全な「善」「光」になるのが理想だが、修行中は自分の「陰」な部分で悩みすぎることもないと思う。

インターネット時代の美術

20世紀アメリカの最大の美術批評家と目されているクレメントグリーンバーグのモダニズムの定義「モダニズムの本質は、ある規律そのものを批判するために── それを破壊するためにではなく、その権能の及ぶ領域内で、それをより強固に確立するために── その規律に独自の方法を用いることにある。」とのこと。 いまいちわからない。しかし、絵画に関していえば、モダニズム以前の伝統的な西洋美術のように、二次元平面に、いかに三次元を再現するか?という方法を脱して始まったモダニズム。それ以降、印象派か

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命.愛.生.死.心.無.無常

気を失って、全く「無」の時間を何度か経験した。物心ついた「心」は、死んだ後も残り、成長し続けるのだろうか?それとも、時間も空間も光もない、全くの「無」に戻るのか?過去に亡くなったブルースシンガーの音楽にグッと込み上げてくることもある。「愛」とは、そう言うものなのかもしれない。人の命は、残された人々に影響を及ぼして、その影響が届かなくなった時が本当の「死」であるという考えを本で読んだことがある。例えばキリストが2023年間、人の心に影響を与え続けているとしたら、キリストは、まだ

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画家 加藤Kの作品集

KATO Kによる、初期ドローイング・ペインティングから現在に至る膨大な作品を網羅した電子版作品集です。

黄色い絵、青い絵、赤い絵、黒い絵

最近の作で、色画用紙に顔料マジックで描いた作品、キャンバスに黒のアクリル絵の具(ジェッソ)を乗せて描いた作品等ご紹介します。 黄色い絵 黄色い画用紙に、顔料マジック(ポスカ)を使って描いた作品。 日本人のリアリティーとして、漢字も入れてみました。僕の中では、神様のイメージです。人格神より上の、人間の形をしていない神様です。 青い絵 この作品も、青色の色画用紙にポスカで描きました。初めにイメージはなく、手が動くままに描きました。僕は、何かを考えながら描くというより、何か

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作品100号

最近、以前描いた100号作品の上に、段ボール等をコラージュして3点完成させましたので、公開します。

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WEB版作品集

この度、2000年ー2022年の間描いた加藤K Web版作品集が完成しました。 https://www.k-artmarket.com/K-WORKS.html 各年代の代表作をご紹介します。 より詳しくはこちら☟☟☟ ご高覧下さい。

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加藤K 映像作品

こちらのサイトでは、加藤Kによる映像作品をご紹介していきます。

映画「Cheap Travel」

短編映画を作りました。 前回公開した「GENDER」をベースに、新しい映像表現を追求しました。ストーリーはなく、イメージとアンビエントサウンドのアブストラクトムービーです。 12分の短編ムービーとなっています。お時間ある方は、是非ご覧下さい。

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加藤 K 2015年制作映像作品”GENDER”

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加藤K 短編小説

画家加藤 Kが書き溜めた、短編小説をおたのしみください。

加藤K 超短編小説 夢

今朝方、こんな夢をみた。 僕は、海外旅行のツアーの最中で、空港の土産物屋さんで物色していた。 商品のコーナーで、魅力的なプラモデルが並んでおりあれもいいこれもいいと迷っていたら、一緒のツアーの仲間が、「もう時間だよ、急ごうよー」と声かけてきた。僕は、プラモデルに執着し「もうちょっと!」って答えた。 しばらくして、気が付くと、辺りには、ツアーの仲間は居なくなり、自分ひとりになっているのに気が付いた。僕は、あわてて搭乗口に駆け寄った。 搭乗口では、一人ひとり、名前を呼ばれて、飛

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加藤K超短編小説 メロン

僕は、数人の人と屋台を引いていた。 リーダーは、女の人だった。 それは、寒い夜道のことだった。 白木でできたとても美しい屋台で、まわりの風景を 明るく鮮やかにしていた。 そこには、とれたてのメロンがたくさん並べられていた。 家に向かう坂の途中で彼等と別れを告げた。 リーダーの彼女は、別れに、メロンを2つ持っていけと 言ってくれた。僕は、遠慮なくそれを受け取った。  家に戻り、母は、さっそく、そのメロンをいただこう と言って、台所に行き包丁を握った。 皿に盛られたメロンを見ると

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加藤K 超短編小説 汗

  彼は、いつもの黒のポロシャツに、ジーンズ姿で、 10分遅れて、現われた。 「ごめん、待ったでしょう」 額に汗を浮かべて、荒い息でそう言った。 「ううん、私も今きたところだから」 ありがちな返事をして、二人は歩きだした。 駅に近づくと、彼はおもむろに話しかけてきた。 「君の髪形、今日とっても味噌汁だよ」 そう言って、彼はにっこり微笑んだ。 「うん、今朝私、おじいちゃんのおしっこで シャンプーしてきたから」 彼は、さりげなく私の髪をなでて、 晴れ渡る、初夏の空を見上げた

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加藤K小説「ON SALE」

伸彦は、いつもの吸っているセイラムライトに火をつけようと、ライターを探していた左右のズボンのポケットに手をつっこんだ。 「あれ、どこだっけ?」 そうつぶやきながら今度は、Yシャツの胸のポケットを探した。      「チクショウ、頭いてーなー……、アッそうか、昨日のジャケットの中だ」 家賃28000円の安アパートが、彼の城で、壁が薄くいつも隣の夫婦ゲンカがうるさい、 そんな城だった。 彼が、ジャケットのポケットに手を入れると、昨日使いそこねたコンドーム、100円ライター、

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画家Kの自伝

画家である 加藤Kがその人生で体験してきた経緯を時系列で物語仕立てした小説です。 天使との恋、自然食教祖からのテレパシーと、不思議な体験も織り込まれた自伝です。各章末に、当時の絵画作品も掲載した画小説となっています。半ノンフィクションですがファンタジックな作品でもあります。

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画家Kの自伝 第一章

短いようで長い旅を歩んできた。 自分は、この原稿を書いている現在、五十三歳で、今回、自分の拙い半生、短いようで長いような旅路を、ここで一旦立ち止まって振り返って書いてみようと思う。  まず、大学時代の話、続いて、自然食マクロビオティックにはまったこと、人生の最初の師匠との出会い、精神を患ったこと、復学、名古屋での生活、ギャラリー運営を始めた頃 、結婚、サイババとの出会い、再発、K.Art Studio、現在の生活と半生を振り返って思う事、順を追って書いていきたい。  

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画家Kの自伝 

目次 画家Kの自伝 第一章    大学時代 画家Kの自伝 第ニ章  マクロビオティック 画家Kの自伝 第三章  最初の師匠との出会い 画家Kの自伝 第四章  精神を患ったこと 画家Kの自伝 第五章  復学 画家Kの自伝 第六章  名古屋での生活 画家Kの自伝 第七章  K.ArtMarket 画家Kの自伝 第八章  結婚 画家Kの自伝 第九章  サイババとの出会い 画家Kの自伝 第十章  再発 画家Kの自伝 第十一章 K.Art Studio 画家Kの自伝 第十二章 半生を振

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画家Kの自伝 第二章

マクロビオティック 森下医学との出会い 今では、オシャレな若者に人気のある「マクロビオティック」、通称「マクロビ」。しかし、その根をたどると決しておしゃれでは済まされない深いものがあることを学生時代体験した。  僕と、マクロビの出会いは、かねてからの体の不調を、何とか克服したいと思って、父の書斎で見つけた「食で病気を治す方法」という、自然医学界の権威、森下敬一さんの著書に触れたことから端を発する。森下敬一さんは、「がん」は、血液の汚れから起きるもので、血液の状態、その元の

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画家Kの自伝 第三章

最初の師匠との出会い 桜沢如一 では、マクロビオティックの創始者、桜沢如一氏とは、どういった人物だろう。もともと彼は、健康に恵まれず、どうしたら丈夫な体になれるのかと、幼少の頃から悩み、青年期、石塚左玄という食養家に影響され、健康を奪回、そして、玄米を中心にその土地でできた季節の野菜、海藻、みそ、醤油、胡麻塩、胡麻油を中心とした食生活を提唱し、西洋の、肉食、砂糖の摂取を強く戒め、多くの難病を抱えた人々を指導し、多数の共鳴者を育て、マクロビオティック(長寿法)を創始した人物で

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