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「朗読」と「演劇」の違いー初参加スタッフの感想より

いよいよ次の週末に本番が迫ってまいりました「宮沢賢治から招待状 セロ弾きのゴーシュ」。
本作で初めて演劇集団ふらっとの制作部に参加してくださっている、INAGO-DXの宮川愉可さんが、ふらっとの稽古に参加した感想をこのたび書いてくださいました。

演劇の制作スタッフとして豊富な経験をもつ宮川さんには本当に助けられており、ふらっと一同心から感謝しています。

そんな宮川さん、朗読の稽古場に参加されるのは初めてだったようで、色々と新鮮だったようです。

会場までの行き方動画をチェックする宮川さん(右)

(宮川さんの文はここから▼)

初めまして、今回『セロ弾きのゴーシュ』制作部に参加しています宮川です。普段、演劇公演に携わる事の方が多い私から見た稽古の感想を(なんと!)自由に書かせて頂きました。

朗読も仕上がって来て稽古も佳境になった11月末の某日。演奏家の藤田さん(ピアノ)、岩崎さん(コントラバス)、音響の伊藤さんを迎え、朗読チームと初めて合同リハーサルを行いました。

朗読稽古を長い時間積み重ね、音楽と合わさる瞬間を楽しみに、ついに、この日を迎えました。
始まってすぐ身体に響く楽器の音にテンションが上がり、音楽と朗読もセッションなんだということに気がつきました。
音楽に合わせて読み方も変化する、その逆も然り。
お互いに寄り添いながら『セロ弾きのゴーシュ』の物語が紡がれていきます。

この度、スタッフに参加してみて驚くことばかりです。「朗読」と「演劇」は近いようで、演者が行う作業が全然違うことが分かりました。

演劇は相手役に言葉を飛ばしますが、朗読は時に相手役がいない分、自分で読みながら次の準備をしなければなりません。準備をし、きちんと声に感情を乗せ、聞き手には情景を想像させる。演劇とは違う難しさのある作業です。
毎稽古、俳優陣の声がどんどん変化していく様子を面白く拝見しています。

朗読にあって演劇にないもので一番分かりやすいのは、セリフ以外の物語を語る部分「地読み」。(演劇でも演出によってはストーリーテーラーが登場する様なものもありますが)地読みを読む時は誰でもないけど「無」ではない読み方、なんだか禅問答みたいですが(笑)セリフを読む時は聞き手の想像力を引き出す読み方。
説明が追いつかないので、ぜひ、聞いて「これか!」と思っていただけたら。

演目は、音楽が好きだった宮沢賢治の有名作品『セロ弾きのゴーシュ』です。私と一緒で、「朗読」という物に今日まで親しみが無かった方でもとても観やすいのではないかと思います。

鍛錬による繊細さ(コントロールされた部分)と声・音楽のセッションによるダイナミックさ(感情の乗った部分)「表現」が体感できますので演劇好きの人も音楽好きの人も、一見頂きたい仕上りになっています。
 
いよいよ次の週末の開幕です!
朗読×音楽だけでもボリュームがありますが、なんとミニコンサートも付いています。
お席、まだ間に合いますので、どうぞお見逃しなく♫

★★★★★★★★
演劇集団ふらっと 第5回本公演
宮沢賢治からの招待状 
『セロ弾きのゴーシュ』

原作:宮沢賢治
演出・脚本:梅屋サム

★2022年
12月10日(土)①15:30開演
12月11日(日)②10:30開演 ③14:30開演
全3回公演
(受付・開場は開演の45分前 ※チラシ記載と変更になっています。ご注意ください)

2部構成(休憩なし、1部は朗読と演奏2部はミニコンサート)上演時間:約85分(多少前後する可能性がございますがご了承ください))

※会場にエレベーターはございません。申し訳ございませんが3階のホールまで階段となります。
※駐車場は近隣のパーキングをご利用ください。
※お手洗いが大変少ないため、ご用はお済ませになってお越しください。

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