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夢を追う旅人の場所

さまざまな物議をかもしたオリンピック・パラリンピック、TOKYO2020が終わった。
この瞬間をどんな思いで迎えたのだろう…と来し方を思うと、頑張る選手たちの姿に胸を打たれて純粋に感動する。こんな光景を見てしまったらやっぱり応援するし、開催できてよかったと思う。そんな瞬間がいくつもあった。そういう感想を持つのは自然なことだと思うけれど、自然なだけに、そういう気持ちにさせられてしまうのが、ずる賢い狡猾な悪い奴にはめられたみたいで本当に悔しかったりもするのだ。

そんな複雑な思いを抱えながら観ていたオリパラだけど、それでも揺るがないのは、やっぱスポーツって素晴らしい!ってこと。
選手たちは、極限の世界で試合をし、勝負をし、相手と戦う。
そしてそれ以前に自分自身と闘っている。
自分の弱さや甘え、思ったような結果が出せない歯がゆさ、背負った期待がプレッシャーになる重圧、それをモチベーションに変える強いメンタル。休みたいとか怠けたいとか、遊びたいとかタルト食べたいとか、自分を取り巻くあらゆるものと闘っている。

自分のそんな頑張りが、誰かの喜びにつながるなら、誰かの力になることができるなら、それはとっても嬉しいことなのだろうと思う。
選手たちもそんなことを口にする。
結果を出して、憧れられる存在になりたいと。

彼らは、何のために、誰のためにたたかっているのだろう…。
応援してくれる人たちのため?その競技の未来のため?
そうじゃない。
自分がその競技が好きだから、やりたいから、やっているのだろうと思う。
どんな道でも、つらく悲しいことにたくさん出会って、涙も流れる。
それでも涙を拭いて笑顔で進んでいく。
その道が好きだから。

ただ、この世界は人と人とのつながりでできている。
自分のためにやっていることが誰かの希望になり、誰かを力づけることができているというその手ごたえが、また自分を鼓舞してくれる。巡り巡って自分に還ってくる。この気持ちの交歓が、かけがえのないすばらしいスパイラルとなって、飽くなき向上心を後押ししてくれる。

これって、我らが推しにも通じるものがあるよね。
しなやかな身体能力、3時間を超えるライブでもゆるがない鍛え上げられた体躯、それを維持するための並々ならぬ努力、自分の目指す道を極めるためのストイックな生き方は、まさにアスリートそのもの。

人生はいつもページェント 自分が主役の
そして誰かをしあわせにするため生き抜く
大地のシンフォニー
 “大地のシンフォニー” 


自分の信じる道を突き進むことが、結果、誰かを幸せにする。
だから、どこまでも自分のやりたいことをやって、目指したい場所に突き進んでいってほしいと思う。


ここからは余談。
実は私には、音楽推しと同等ぐらいに推しているスポーツ選手がいます。
学生時代から将来有望で、次世代のジャパンを背負う存在との呼び声も高く、去年、社会人になって鳴り物入りで企業チームに入部。でも、コロナ禍で思うような活動ができず、日本代表チームも編成されませんでした。そして今年、満を持して念願の日本代表に選ばれ、晴れ舞台の国際試合で堂々のデビュー!(拍手!!)。

その彼、我らが推しと、言うことなすことめちゃくちゃシンクロしていて。
好きな言葉は「努力に勝る天才無し」。
そして、日本代表デビューについてコメントを求められて
「ここはずっと目指してきた場所。でも始まりの場所でもある。」
みたいなことを言っててシビレました。頭の中に “shining” が大音量で響きわたったのは言うに及ばず。
しかも、その日本代表デビューを果たした日が、奇しくも6月12日!
バースデーであるその日に開催されたコンサート「宮本浩次縦横無尽」。ドラムの玉田豊夢さんを紹介するのに「日本代表!」と叫んだんです、2回も。なんというミラクル…この瞬間は全身に電撃が走りました。
あとね、若手選手はSNSでどこ行った、何を食べた、今日の練習は…と日記的に書いてくれることが多いんだけど、その彼はめったなことでは更新しない。そりゃあもうミヤジと比べものになるくらい。と日本語がおかしくなるぐらいのシンクロ率の高さに心底びっくりです。

そういう人に惚れるんだな私は、と思う今日この頃。

最後まで読んでくださってありがとうございました。




【追記】2022年7月
このnoteを書いた9か月後、まままさかの、まさかの、
奇跡の夢の共演が実現していました(涙)


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