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2021/3/24 noteを読み合う会

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2021/3/24 noteを読み合う会 で読み合った全記事を集める試みです。 約65%まで収集できました。全記事収集はならず。残念。
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#エッセイ

セックスとジェンダーの海に浮かぶ孤独なラッコとしてのわたし

セックスとジェンダーを思うとき、わたしのまぶたの裏にはいつも海が映し出される。その海の端と端には“男の島”と“女の島”がそれぞれあって、各々の離島もあって、あとはそのあいだとかまわりに大小も形もさまざまな島がぽつぽつと存在している。 その海の中で、わたしはどこの島にも所属していない。“女の島”と“男の島”のちょうど中間あたりを、孤独なラッコとしてぷかぷか浮かんでいるのだ。生まれは“女の島”だけど、どうも居心地が悪くて定住できず、物心つくころにはすたこらさっさと“女の島”を逃

7歳、2人でジャンヌダルクになった。

これは7歳の時に私が体験した奇跡のエピソードだ。 これは7歳の時に私が体験した奇跡のエピソードだ。 小学一年生の時、出席番号が一つ後ろにいじめっ子の女の子がいた。 私も隙あらば意地悪な言葉をかけられたし、腹が立つとすぐ私の胸ぐらをつかんで怒鳴った。 その結果クラスみんなから怖がられて、なんだかいつも一匹狼でいるような子だった。 それでも私は可能性を切り捨てるのが苦手な性分から、 「この子ともなんかミラクルが起きて仲良くなれるかもしれない、、、、」と彼女のことを嫌いになれず

時を経て変化する「餃子作り」の意味

久しぶりに餃子を手作りしてみた。 手作りといっても餃子の皮は市販品を使う。餃子のあんを調味して手作業で包んだだけだ。 子どもの頃は、餃子の皮を祖母が小麦粉を練って作っていた。祖母が綿棒をくるくると器用に使うのを間近で見た記憶がある。 餃子の皮がある程度出来たら、連携作業で、餃子のあんを包んだ。 ◇ きょうだいそれぞれが異口同音に、餃子作りの思い出を話す。みな、餃子作りは楽しかったという。 実際、私も、餃子作りの思い出は楽しい記憶である。 けれども、自分がある一定

海南島でダイビングをした日

耳に心地よい「シュワーッ」と打ち寄せる波の音。 タイムシェア施設の販売員が客を呼び込む声。 久しぶりのダイビングは少し緊張して、ビーチに響くすべての音がぼんやりと遠く聞こえる。 唯一よく聞こえたのは、これから海へと一緒に潜る彼の声だけだ。 「インストラクターの人、英語上手なのは分かるんだけど、何言ってるかさっぱり分かんねえ。もっと分かりやすい単語で話してくれんかな」彼は顔をしかめて言う。 「しっ、聞こえてたらどうするの」私は彼をパシリと叩く。 「さすがに日本語は分

弁当でいつも下敷きになってるパスタが好きなあなたへ送るレシピ

ほか弁でよく下敷きになっている、まっさらなパスタ。 (ほっともっとのメニューより。メインの影から少しだけひょっこりしてるかわいいヤツ。) 私は小さい頃からこれが大好きだった。 好きなものは最後に食べる派の私は、いつも、このまっさらなパスタ(名もなきパスタと呼んでいる)は一番最後に、口の中をキレイにしてから、 ハンバーグのときはソースを精一杯絡めて、ソースができるだけ口の中に入るように「ゾゾゾ」と腹減り限界のおっさんがラーメン食べるときののように食べる。 割り箸につい

愛は25年の時を越えて

令和3年3月3日、3並びのこの日、友人のゆきえちゃんは"ひなまつり女子会"を企画した。 着物好きのゆきえちゃんが、手持ちの着物を貸し出して着付けてくれて、パワースポットである自宅で、着物姿でお寿司をいただく。お寿司は、ゆきえちゃん御用達の寿司職人がその場で握ってくれる。 彼女の自分ビジネス第二弾の構想をワクワクしながら聴いたとき、ふと、25年前の結納の席で義母から贈られた大島紬の着物を思い出した。ゆきえちゃんの会でその着物を着てみたいと思った。 25年前に贈られた着物こ

言葉を与えられていない現象は意外とある?

「ファントム・バイブレーション・シンドローム」という言葉を知っていますか? 私が初めて知ったのは、多分半年ほど前のクイズ番組を見ていた時でした。 バイブレーション機能を有している携帯電話などの機器が、実際には着信を通知しておらず振動もしていないのに、振動していると錯覚してしまうことを何と言うか。 というクイズの答えに、涼しい顔をして答えていた人がいたのにもビックリしたけれど、その現象を表す言葉があったことにかなりの衝撃を受けました。 私もその時までに何度か、似たような状

No game No life(ゲームボーイ編)

僕は、ゲーム以上に魅力的な娯楽は無いと、本気で思っている。 ゲームには、ゲームクリエイターの再現したい世界観・思い・アイデアが詰まっている。一つの宇宙ができている。 ゲームをプレイすることは、別の宇宙に飛び込むことだ。 非日常に飛び込みたいなら、僕は観光よりも断然ゲームを選ぶ。 (ホテルマンが言うことではないけど。) それに、今まで全然ゲームをしてこなかったら、今の僕はない。 今回は、僕の人生に深い影響を与えたゲームを振り返りながら、 幼少期の思い出を語る。(主