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貧困でも大学院に行きたい!

貧困層出身でも大学院に行きたくて、どうにかやりくりし大学院に通っている「たのしい大学院生」と申します。工学系研究室に所属する理系大学院生です。
これは私の体験談を綴るだけですが、もし今お金がなくて大学院にいくか迷っている人の何かヒントになれば嬉しいです。
(このnoteはあくまで修士課程の話です。博士課程のことではありません。ご注意ください。)


前提

私は片親非課税世帯と貧困も貧困なわけですが、なんとか大学まで行きました。しかし、学部時代をサークル、アルバイト漬けで過ごしてしまい、大学に進学した意味を見失っていた学部4年生のころ
「大学院に進学して、もっと自分の研究、学問を極めたい!自分の人生について見つめ直す時間が欲しい!」
と大学院に進学することにしました。
しかし無一文のわたし。どうやってお金をやりくりする!?
お金をどうにかして、大学院に進学した私の体験談をベースに、大学院に入るための準備を書いていこうと思います。
研究に専念するため、アルバイトはしないこととしています。

前提:貧困家庭、自宅通学、アルバイトはしない、国立大学、工学系、修士課程

まずは…

まずは大学院入試に受かりましょう。私は学部と同じ研究室で大学院に進学しました。ここはきちんと勉強すれば受かります。

入学金の準備

次に入学金を準備しておきます。大学によって差がありますが、30万円くらいでしょうか。
実は、貧困家庭であっても、入学金の免除のハードルは相当高いです。私は免除申請を出しましたが、不採用でした。周りの人に聞いても、半額免除までしか聞いたことがありません。
なので、4年生のうちに(ここは仕方なく)アルバイトなどで入学金30万円は用意しておく必要があります。
私は後述しますが、給付型奨学金を使って用意しました。

貸与型奨学金の申請

次に貸与型奨学金を申請します。無利子の日本学生支援機構第一種奨学金を想定しています。大学院に受かったら、予約採用という形で、4年生の10月くらいに採用募集が始まるので、それに申し込みましょう。
(私はうっかりして忘れていたので、4月に在学採用という形で申し込みました。貸与開始は7月になりますが、4月分から貸与できるので、予約採用を忘れていても大丈夫です。)

入学金、授業料免除・徴収猶予申請

大学院に入学したら、入学金、授業料の免除・徴収猶予申請をします。
先述の通り、入学金免除は相当ハードルが高いですが、徴収猶予は認められる場合が多いので、お金が用意できていないなら徴収猶予申請もしておきましょう。猶予申請が通れば、入学金は9月までに用意すれば大丈夫です。
授業料免除申請は、私の代(2021年卒)までは貧困世帯であれば基本的に全額免除になりました。しかし令和2年度から「高等教育の就学支援新制度」が開始したのに伴い、大学院生向けの授業料免除申請は、基本的に半額免除になるのでは、という風の噂もあります。授業料は免除されることを期待して大学院に進学することは難しくなってきています。
授業料免除は、半期ごとに申請の必要があるので忘れずに!

給付型奨学金の申請

給付型奨学金は片っ端から申請しましょう。貸与型と違い、返す必要はありません。
自分が奨学生としての要件を満たしている給付型奨学金があれば、全て申請します。募集中の奨学金一覧は、大学のホームページにまとめられていることが多いと思うので、見逃さずチェックしておきましょう。
私は複数応募して、1つの財団から採用していただきました。
この給付型奨学金で、入学金を支払うことができたので、本当に感謝しています。
給付型奨学金は、家庭の年収を要件のひとつに含めているものも多いので、貧困層は有利な場合があります。

準備完了!

あとは大学院生活を目一杯楽しみましょう。
全てきちんと準備すれば、貧困でも、アルバイトしなくても、大学院に通えます。おめでとうございます!

最後に

私の体験が、大学院に進学したい貧困家庭の方の、何か少しでも役に立ったら嬉しいです。

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