のすけ

何モノかわからんと言われる人。水産農林地方活性化商品開発観光政策まちづくり政策界隈にい…

のすけ

何モノかわからんと言われる人。水産農林地方活性化商品開発観光政策まちづくり政策界隈にいることが多いですが、主には酒飲み魚捌き大学で講師してます。得意料理は煮魚と煮豚。共著に「小さな空間から都市をプランニングする」。マーケ学会・地域活性学会所属。慶應SFC卒。関西に生息。

マガジン

  • マーケティングについてのいろいろ

    マーケティングに関わること

  • まちづくり、地方創生のお話

    地方のいろいろな現実や裏話です

  • 漁業や魚屋のお話

    漁業にはどんなイメージがありますか?一口に漁業といっても、遠洋漁業や沿岸漁業、養殖など様々な形があります。 魚屋さんにはどんなイメージがありますか?町の小さな魚屋、スーパーの魚売り場、大きな専門店。 魚に関すること、市場の話や産地の話、魚の美味しい食べ方なんかもたまにつぶやきます。

最近の記事

ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー

そろそろフローレンスのやり方に疑義が示されているけど、もともとあの界隈いろいろあったのが可視化されただけのような気がする。 病児保育だとかとても素晴らしい活動もあったのだけど、どうやってもそれだけではビジネスとして成立しない(行政からの補助がないと、サービスを受ける側も対価を払えないし、その払える限度額では運営側がやっていけない。)という「社会活動」は、やっぱり行政がするべきだと思います。行政の人手を削りすぎてしまっている。民間に委託したらいい、官民連携だ、新しい世の中だと

    • 2023年振り返り

      会社を辞めて独立して、分かったことがある。 ・「なんか面白いことしよう」という人はあてにならない ・「●●さんを紹介できる」という人はあてにならない ・「応援しているで!」という人は、大して応援(例えばクラファンで支援とか)してくれない。むしろ、『まあ、がんばれや』っていう人ほど気にかけてくれていたりする。 ・「ギブアンドテイク」という人ほど、「テイク」ばっかりしている。 ・学生とか若い人をやりがい搾取している悪い大人は相当多い。 ・「社会的にとても大切なこと」をしているが

      • 日大アメフト 廃部は『正しい』選択なのか

        日本大学アメリカンフットボール部が廃部となることがほぼ決定事項となった。 ネットでは、廃部は当然、遅すぎる決断だという声と、廃部すればいいという問題か、他の学生がかわいそうだ、という二つの声があり、前者がおそらく多数を占めているような状況である。 しかし、組織の人間が不祥事を起こし、それがその組織風土というものに根差しているから廃部というものなのであれば、それはなぜ「学生」「スポーツ」など、団体活動にことさら当てはめられるのかという問いかけもあっていいと思われる(先日発生

        • 【違う、そうじゃない案件】お酒の価格

          とある社会福祉法人経営者が、「障碍者所得向上のために、耕作放棄地でお米を無農薬で育てて、日本酒造りました!でも、今までの価格だと儲けも出ませんし、労働者の賃金に反映できない。。。なので、今回価格を改定して1本5000円(720ml)にします!ぜひ買って応援してください!! ってFBに書いてはりまして あのね、どんなお酒と言えどもマーケットで売れる価格帯ってあるのですよ。そして、お酒に関して言うと、高いお金を出すならそこに求められる付加価値ってあるんですよ(それすら限界がある

        ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー

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        記事

          地方では年収300万円で生きていくべきなのか

          今日も今日とてTwitterでは、新たなネタが産まれた。 上記のような多くの方からの批判が渦巻いている。その火元は、農林水産省の有識者会議でのとある方の発言である。 さて、これがどの農林水産省の有識者会議での発言なのかが分からないとはいえ、あまりに短絡的な発言だなとは思う。 考えてみても、例えば地方在住であっても中学生高校生の時ディズニーランドに行きたいと思ったことがある人は相当の数いるはずである。単に東京に出たいという理由で大学受験をしたいと親に申し出た人も多いだろうし

          地方では年収300万円で生きていくべきなのか

          土佐市の対応はどうすればよかったのか シティプロモーションの大切さ

          さて、いろいろ炎上しているこの案件。 真実はこれから裁判でもない限り明らかにされないが、上記の記事のように、土佐市としての反応が出てきた。 これは、リスクマネジメントの教科書に載るくらい、最悪なやり方のうちの一つだと考える。 これによって土佐市は『実際の告発者の言い分がどれだけ真実かどうかだったかは別にして』大きなダメージを負ってしまい、これから回復するまでに相当の時間を要すると思われる。 ① そもそも、ここまで問題を大きくさせてしまったことが致命的&担当者から、迂闊な

          土佐市の対応はどうすればよかったのか シティプロモーションの大切さ

          地方創生ウォッシュと言われて

          グリーンウォッシュという言葉をご存じだろうか? 『環境に配慮した、またはエコなイメージを思わせる「グリーン」と、ごまかしや上辺だけという意味の「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた造語。環境に配慮しているように見せかけて、実態はそうではなく、環境意識の高い消費者に誤解を与えるようなことを指す』 言葉だそうで。 つまり、地方創生ウォッシュとは、『地方創生を目指した、または地域のために頑張っているというイメージを思わせておきながら、ごまかしや上辺だけという意味の「ホワイトウォッ

          地方創生ウォッシュと言われて

          これからの時代必要な『伴走支援と実行者』

          伴走支援、という言葉がある。 とあるページから引用させていただくと、 ●あくまで走る主体は当事者であり、伴走者は当事者が走れるように支援する ●伴走者は特定の専門性を発揮するのではなく、包括的に支援する ●当事者と対話を重ねながら、最終的には自走を目指す とある。アドバイザーやコンサルティングとは何が違うのか。それは、包括的支援とかのキーワードくらいしか違いが無いように見える。 しかし、これからの時代の伴走支援は異なっていくだろう。 私は、農業漁業者をはじめとした事

          これからの時代必要な『伴走支援と実行者』

          1年を振り返って&来年の目標

          もうすぐ年末年始。休みなんてなく、実家に帰りながら執筆作業や分析作業が待っている。まあそれはそれとして、しっかり一年の反省をしておかなければならない。 今年やってきたこと 〇通年事業 ・株式会社ふるらぶ 代表取締役として営業活動、事業構築等々 ・大阪成蹊短期大学 講師(フードマネジメント論、フードビジネス演習、食品の消費と流通論) ・吉備国際大学 講師(農と食のデザイン論) ・長野県立大学 講師(食ビジネス概論)  ・尼崎市都市計画審議員(再来年まで任期延長) 〇執筆活動

          1年を振り返って&来年の目標

          【続報】詐欺行為?農産物支援プロジェクトの背景とは

          前回の記事で、最近巷にはびこりつつある「困っている農家を助けよう!」プロジェクトについての見解を書いた。 まさかその2日後、私自身のところにとある方から『○○を生産しているCさんという人が、突然出荷先からキャンセルをくらって困っている。何とかしてやれないか』という電話を受けることになるとは全く思わなかったが、、、 で、どういう経緯で「出荷キャンセル」みたいなことが起きるのか聞いてみたいと思い、電話をくれた人に、紹介してもらうことにした。 ちなみに流れとしては、以下のとお

          【続報】詐欺行為?農産物支援プロジェクトの背景とは

          『一部修正』詐欺行為?農産物支援プロジェクトのスキームとは

          さて、最近Twitterでこのような投稿があった。 実は以前にもマンゴーなどでも同じような「行き先を失った農産物を買ってください!」という謎のプロジェクトが沸き起こり、多くの方が疑問を呈するうちにその投稿者は消えてしまった。 『追記』そして安納芋でも似たような投稿があり、先程その方と会話した。本心から農家の支援をしたいということがわかったのでTwitterのリンクは外すが、その発信の仕方の過ちやそもそも規格外に関する意見などは折り合いつかなかった。 いくつか新しい疑問すら

          『一部修正』詐欺行為?農産物支援プロジェクトのスキームとは

          まどか☆マギカと若手起業家の闇落ち物語の比較

          以前から、私は若手起業家が非常に厳しい結果になってしまうことについていろいろnoteを書いている。 それはなぜかというと、ビジネスというのはとても難しいが、世の中は「若手」「起業家」というだけで下駄を履かせ(≒VC等が過剰な資金を与えたり、メディアが過度に持ち上げてしまう)ことで、 ①結局ビジネスの本質を見誤ったり ②成長性がない分野なのにそこで何とか事業をやろうと過度に注力したり ③社会貢献だとかSDGsだとか安易なテーマで採算性の低いビジネスを主軸にしてしまったり

          まどか☆マギカと若手起業家の闇落ち物語の比較

          地方創生の邪魔となる考え方

          私はここ2年で12個の自治体アドバイザーを務めているが、その中でもとても仕事のやりがいがあるのが観光地での商品開発の仕事である。 その場所の特性や周辺の環境を調査し、従来の訪問者の購買動向を調査し、対象となるターゲットの行動特性を見極め、できるだけエビデンスを基に新しい商品開発もしくは既存商品の見直し等を行う。 今回一緒に仕事をしている自治体では非常にしっかりとデータを集めてくれて、とてもいい仕事が進んでいる。 と思ったら、とある出来事があった。 メニューの開発などを

          地方創生の邪魔となる考え方

          ふるさと納税の新しい時代を創る!

          【株式会社ふるらぶ 4期目に入ります】 大学同級生でもある津田君と創業した「株式会社ふるらぶ」は、この11月1日から4期目に入ります。 代表を継いでから1年と少し。おかげさまで3期目も増収増益ではありますが、事業の要である「自治体のファンづくり」についてはまだまだこれからです。 ふるさと納税は、これからまだしばらく市場は伸びると思いますが、実態としては、大手サイトによる手数料が年々上がっており(なんと10%に達することも!)、誰のためのふるさと納税なのか?という思いでい

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          40代フリーランスが直面する厳しい現実と迫りくる末路

          最近、どうしても気になる情報がある 私は氷河期真っただ中の世代ではあるが、大手企業で11年勤めた後に退職し、半ばフリーランスのような状態で生きている。会社の代表もしているが、友人が株主であり、もしこの事業が失敗したら厳しい状態である。もちろん真剣に取り組んでいるが、このヒリヒリした状況の中で生きていくのをこれからもずっと続けていけるかどうか、たまに不安になる。 身の回りを見渡すと、大学時代の同級生の多くは大手の企業でサラリーマンをしていたり、起業したり。 しかし、フリーラ

          40代フリーランスが直面する厳しい現実と迫りくる末路

          ”ジェントリフィケーション”地方創生という問題

          地方創生に関わる身として、最近特に考えていることが、『地方を活性化しよう』ということを【上から目線で語る、関わる】人が増加していることに関する懸念だ。 そもそも、地域にとって新しいことをしていくこと、若い人が帰ってきてくれることはとても大切なことなのだが、その若い人が全て『地方においても都会的な仕事をする(できる)』ことを求めているかのように発信することは違うと思う。 また、地方創生の肝である「経済活性化」施策については、それ以上に【上から目線で語る、関わる】人が多くなっ

          ”ジェントリフィケーション”地方創生という問題