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【専門研修後】専門医を取得すると、どんなメリットがあるのか。【若手医師向け】

① ご挨拶

お久しぶりです。
最近はふざけた記事ばかりで申し訳ない。
とくに書くネタがないとふざけてしまう性分でして・・・。

たまには医療ネタ、とくにアクセス数が多くて需要のある「進路ネタ」をば。

いままでの僕の就労状況については過去記事に書いてあるし、それこそブログにも載っけているので、興味ある若手医師が居たら(居るのかはさておき)、閲覧してくださいな。

最低限の情報として、
・非入局(いままで入局歴なし)
・後期研修修了 → そのまま民間医療機関へ
・(オブラートにつつみますが)資格取得済
です、僕は。

診療科目は言いたくないのでアレですが、それなりの資格は取得しました(オンライン研修・緊急避妊薬研修とか緩和ケア講習とか、そういう誰でも取れる系じゃなくて、正式なやつです)。

「専門研修を終えて、いざ資格も取って、メリットがあるのかどうか」、「ぶっちゃけ、資格がないと困るのか」、「資格とバイトの相場はどうなのか」などなど。いまどきの悩みがある人が多く、僕の知り合いの後輩からもよく聞かれました。

その辺を軽く触れて、実情にスポットを当てていきます。
なおN=1(僕の体験談)です。

またあくまでも「就労する側」目線の話です。
「経営する側」に回る医師も昨今多いものですが、そちらに回るとあまり資格云々は関係なくて、「資格を持っている人」を雇えばいいだけの話になります。

② 僕自身の状況

前にも書きましたが、僕は2022年3月で後期研修が終わりました。終わった時点では、当然ながら専門医資格もないのは当然で、その辺を飲み込んでもらったうえで就職しました。

ですので「資格がないと常勤での就職に困る」という状況では「なかった」です。すんなりと就職できましたし、それこそ現時点でも資格うんぬんを言われることは殆どありません。この点、まったく資格の恩恵は不明でございます。

ただ上記のセンテンスを過去形に強調したのは理由があり、今の僕の年齢(後期研修を終えて数年)で、まったくの無資格だと突かれる可能性が大きいと思うからです。僕の診療科目では、ほとんどの若手医師が僕と同じ資格を取得します。ある程度の年齢では持っていることが普通になっているため、持っていないほうが雇う側に「違和感」を持たれてしまうのですよね。

ですので、
・資格あり → 特にメリットはない。「すげえええええええ」とも思われない。
・資格なし → 就職する状況で不利なシチュエーションに追い込まれる可能性あり。
と考えています。

③ 常勤やバイトの相場は?

この辺は分かりません(無知)。

少なくとも僕は資格で報酬アップしていません。

「資格を無事に取れました」といったところ、雇用元の相手からは「おめでとうございます!」と祝福はされど具体的な報酬アップの話は殆どありませんでした。一部バイトの時給を上げる話がありましたが、それくらいでした。

収入が爆上げすることは、(そりゃ当然)ないですよ。

この記事を書いたきっかけの出来事があって。後輩(他の科目)に「資格取れると、給料あがるんですよね!!!」って興奮気味に聞かれたのですが、まあ世の中そんな簡単に給料は良くならないです。ましてや医療業界ですし報酬の相場はどの科も大抵一緒で横並びですし、(グチグチ・・・)。そもそも資格で診療報酬が上がるわけでもないですので、給料を増やそうにも、原資がないんですよね・・・・。

ただ、いろいろ聞く話によると、交渉上手な医師は報酬アップにこぎつけることもあるそうですよね。また雇う側も、持っていることへのインセンティブを要求されたら、さすがに突っぱねることも難しいのかも。

「自分からのアクション次第で少し時給に色がつく」程度の認識で、およそ間違っていないです。

僕は交渉とか、人と語らうのがダルいので、今の時給で十分です・・・。

④ 経営者のホンネ

あとは・・・。

僕の知り合いの医療経営者。何人か居るんですが。

・「資格は取れるうちに取ってください。あとからじゃ難しいです。後悔するかも知れませんよ」
・「僕は資格がない医師と話すと、すこし警戒というか、打ち解けるまでに時間がかかるかもです」
・「ないよりあったほうが絶対に良いです」

と、およそ見解は一致しておられました。なお皆さん、医師ではないことを補足いたします。よりドライな一般的感覚でお話してくれました。

若手医師としては後期研修ほど面倒くさいイベントはなくて、実質的なメリットも乏しいのですが、やはり経営者や雇う側は見ているという認識で正解なのでしょうね。

⑤ まとめ

「あることによる大きなメリットはない」が、「ないと不利になる」かも。


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