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『うさぎの足跡』を読んで

ページを開くと、インスタで見たことがある、私のお気に入りの絵がお出迎えしてくれた。

絵の下「」の中にいる文字は、今この瞬間の気持ちをその時に外に出してあげることが大切だと教えてくれる。


時間をある程度自由に使えて、次の日・その日にできた予定をすぐ入れられる

春には大きすぎる休みがある

冷める前のお風呂のお湯みたいな世界

そんな世界から、

起きる時間・帰る時間が縛られて、休みの日が本当に休みになるのかどうか分からない世界に飛びこんだ後でも、頭の中にあるものに水を足して練ってこねて柔らかくしてうまれた、心があたたまる言葉・絵・写真を魅せてくれた。

読んでいて思った。

出逢うきっかけ、詩人の先生が言っていた「don't tell just show」の「just show」が本当にうまい。

やっぱり大好きだなあ。ゆきのちゃんの表現

この詩、一緒に詩のイベントに行ったときよんでいたものだ!

ここの言葉、前話したときに伝えてくれた出来事のことかな。

友達が書いた作品を読むと「これ!あの時の...!」と思える瞬間がある。


同時に、作品を通して新しい一面を知れるのもすごく嬉しい。

この本には1000円の値札が付いていたが、それ以上の価値、、というかお金では代えられない価値がある。


Twitterのdmから始まって、会ったことがなくても2時間くらい電話で話した子

授業が同じで毎週話した子

インカレのご飯会で話した子

軽音部でプライベートでも遊んでくれた子

大学生活で出逢った「話し合うかも..!!仲良くしたい!」と思った人はいる。

けれど、

「今度遊び行こう」

「音楽の趣味合い過ぎる!絶対この曲のカバーはライブでやろう」

「一緒に弾き語りでライブ出よう」

ほとんどが仮約束にも満たない口約束で終わってしまう。

お互いアクションを起こさないから、

優先順位が低い

気が変わった

その場の勢いで言っただけ

忘れた

など、口約束で終わる理由はいくらでもあると思う。


大1の人間関係大失敗経験が原因で、必要以上に人と距離を詰めることができなくなってしまった自分

手紙の最後

「これからも未永くよろしくね」

なんて、なんの気持ちもこもっていない飾りみたいな言葉だと思っていた自分


それでも、「また遊ぼうね」の言葉だけで終わらせたくない。夢を本気で応援したい。不完全でも、未完成でも、息をするように表現し続けてほしい。と心から想う。


雪の日生まれのうさぎの子が残した足跡には、雪が積もってもかき消されない、強いエネルギーがある。

素敵な本を届けてくれてありがとう🐇❄️



※昨年11月の文学フリマで購入した本のレビューです✏️

2023 11.18


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