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Uber school

学校ってなんだろう

学校の特徴は勉強だけでなく「人とそれなりにうまくやっていく」ことを学ぶ場だと思う。

となると会社だって商店街だって学校である。とはいえ、会社という組織や地域の機能が従来と変わりつつある今、巷にあった学校性はますます失われている。

なので、人と人がゆるやかにつながって、自然に学びの交換が生まれるような場や仕組みがほしい。そんな想いをかなり前に書いていた。

糸井重里×芦田愛菜の対談を、リクルートのリボンモデルで考える(後編)

久しぶりのタクシー

そしてつい先日、久しぶりにタクシーに乗ったときに、とても貴重な経験ができた。

運転手さんは50代前半と思われる風貌で丁寧な接客をしてくれる人だった。深夜の帰宅で家までの距離がそこそこあったため沈黙は申し訳ないと思い、タクシー業界の現状や、働く人の状況、その運転手さんのこれまでのご経歴などを「インタビュー」してみた。

これがもう本当に勉強になった。常連さんの存在、なぜその人が常連さんになってくれたのかや、自分がお客さんを乗せるときに大事にしていること、前職時代に大変だったヤ○ザの存在などなど。うろ覚えなのはもったいないけれど運転手さんのお名前ははっきり覚えている。

こういった人生の先輩、ましてや異業種の方の話をじかに聞ける機会はぼくの場合あまりない。だから仕事への姿勢とか、人生で気を付けるべきこととかを教えてもらい、職業の枠を超えた先生として本当にありがたかった。

タクシーという教室

こうやってタクシーの移動時間が学びになる体験ができた。思い立った瞬間そこが学校。運転手さんが先生になったり助手席に先生が乗ったり、オンラインで参加もできれば喜んでくれる人はいるのかもしれない。みなさんどうでしょうか。

学問のすすめ

家までの料金は1万円。大金だけどたくさん学べた数十分だったし素晴らしい人にお金を払えた。1万円の可能性と福沢諭吉がつながったし、やっぱりおもしろい人は世の中にたくさんいるという実感を持てた。すごいぞ地球。

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