かたっぽ/KATAPPO

イラストレーターとして2013年より活動。主なモチーフは動植物。貼り絵、版画的手法での…

かたっぽ/KATAPPO

イラストレーターとして2013年より活動。主なモチーフは動植物。貼り絵、版画的手法でのアナログ制作のほか、Adobefrescoで制作。カラフルな子ども向けイラストも。装丁、雑誌、書籍、文具、服飾雑貨、webコンテンツなどで実績。2021年10月よりNFT作品を発表し始める。

最近の記事

「未明」 ZINE をなぜ作るのか?

前回の記事から進みました ZINEという冊子を制作すること選んだのはなぜか。 改めて考え直してみたい。 印刷物との出会い 私は本が好きで、紙に印刷されたモノ自体が好きで図書館や本屋さんに暇さえあればブラブラしにいくような子供だった。そんな子供の描いた絵が、一般流通する雑誌や新聞に掲載されたのを目にした時に得た感動は今も忘れがたい。印刷された自分の絵はどこか他人行儀で少し距離があり、多くの人の目に触れる状態にあって自分のものではなくなったのだ、というような感覚さえ想起させ

    • 短編集「未明」の構想

      KnownOriginでのNFTコレクション「未明」「https://knownorigin.io/katappo」について 「…いつになったら…朝になるの」 「…ぼくらは、 いつまでも夢を見てるんだ この明けない夜の中で」 薄暗いぼんやりとした光の中、 ぼくらの毎日は なんの不自由もなく進んでいく 虚無の空気が間に挟まって 誰にも近づけない 誰ともつながらない ただ なんとなく ぼくらは お互いを知ることもなく この街に 一緒にいたんだ 未明は夜と朝の

      • 新コレクション「play field portrait」の背景

        Open SeaでのNFTコレクション「play field portrait」「https://opensea.io/collection/katappopfp」について 通称"katappo pfp"は、ストリートに生きる少年のらくがきをイメージしています。 かつて当たり前のようにしていた路面のチョークのイタズラ書き。いつのころからか街から消えてなくなりました。 幼い頃に使った、蝋石やチョークは、どこへ消えたのでしょうか。 都市化が進むにつれ、空き地や道路や壁面は公共

        • monochrome animals 音楽について

          モノクロームアニマルズは、音楽NFTを取り入れたいと思い構想段階から取り組んできました。動物たちが楽器を持っていることから、各パートごとに分けた音色のバラバラの音楽を作り、それを組み合わせて一曲にするような、音楽のパズルを検討していました。 編曲は夫の担当なので、技術的には問題ないとのことでしたがそのバラバラを再現するのに、受け手は何の媒体を使って再現すればいいのかが分かりません。オンサイバーでの再現では、数曲同時にタイミングを合わせて音を鳴らすことが今現時点で難しいので、未

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          【monochrome animals】設定までの道のり

          こんにちは。私のNFT作品に興味を持ってくださりありがとうございます。 前回公開した記事から2週間経っていないことに今驚きました。 私の生活や仕事、活動の中で少しづつ時間を見つけて構想を練ってきた過程を記しておこうと思います。前回の記事↓ この作品をNFTにすることの意味ってなんだろう? ・時空を超えて音楽を楽しめたらいいな。 ・メタバースで音楽団が結成できたら楽しいな。 ・手始めにすぐ触れるツールとしてオンサイバーに集める楽しさを作れたらいいな。 ・オンサイバーに集める

          【monochrome animals】設定までの道のり

          【monochrome animals】の構想

          こんにちは。私のNFT作品に興味を持ってくださりありがとうございます。monochrome animals コレクションについて、構想と展望をお話しさせてください。 私がNFTを始めたきっかけは、「この作品を世に出したい」という切なる願いからでした。 まず、このコレクションが生まれたのは2016年です。子どもと楽しめるような、かつインテリアにマッチするおしゃれな雰囲気の動物カレンダーを作りたい。そう思い12種の動物をモノクロで描き、カレンダーとして販売しました。少しづつ

          【monochrome animals】の構想