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短編集「未明」の構想

KnownOriginでのNFTコレクション「未明」https://knownorigin.io/katappo」について

「…いつになったら…朝になるの」
「…ぼくらは、 いつまでも夢を見てるんだ この明けない夜の中で」
薄暗いぼんやりとした光の中、
ぼくらの毎日は
なんの不自由もなく進んでいく

虚無の空気が間に挟まって
誰にも近づけない
誰ともつながらない

ただ
なんとなく
ぼくらは お互いを知ることもなく
この街に 一緒にいたんだ

未明は夜と朝の間の薄暗いぼんやりと漂うような明け方の時間です。カラスとフクロウの少年は、自分自身であり、また今を生きる子どもたちの投影でもあります。世間と自分の間に、醒めた空気が漂っている事に気づきながらも、どうする事も出来ないもどかしさ。距離を縮めてみようにも、虚無が間に挟まり一定以上は進めない。明るい未来を期待していたのに、いつまでも明けぬ暗い夜。そんな「未明」を生きる少年たちの物語です。

この作品はオーナーと連携して1冊の本を作るプロジェクト型のコレクションです。

【世界観】
カラスとフクロウの少年は、なんとなく友達のような距離感でいますが、お互いを友達だと思っていません。友達が何かを知りません。
カラスの少年は快活で感情的ですが、その分世間に対して反抗的。みんなと同じ行動が取れません。
フクロウの少年は、あらゆることに無関心、無感情ですが、何か現状を変えたい、とぼんやりと願っています。しかし何をしたら良いのかがわかりません。
二人は、誰ともうまくいかないので、なんとなく一緒にいます。時々は一緒に遊んで、楽しい気分になったり、興味を引くことに気を取られたりします。
二人に共通している背景は「孤独」であること。
家族関係は希薄で、もしかしたらいないのかもしれませんし、家族は仕事に忙しくて相手にされていないのかもしれません。
不自由なく暮らしているように見えますが、フクロウの少年はいつでも半袖ですし、家と食事はあるようですが心の居場所があるのかわかりません。

【コンセプト】
通常、小説に挿絵をつけるという順序が一般的ですが、このプロジェクトは逆に、絵から想像される物語を紡ぎ、詩や文章にまとめるという方法で、お話を作ることを得意とする方と共同作品を作ってみたい、という思いから始まりました。

ZINE(自主制作本)制作プロジェクトの概要は次の通りです。

【プロジェクト】

*作品数は20場面各1点。

*孤独な少年二人の物語1場面ごとに短い物語を添えてまとめ、1冊のZIN作品として発表することを目標にしています。
そこで作品のオーナーとともに物語作りを試みれたらと考えています。

*購入した作品の場面に合わせた短編小説の創作参加権が付与されます。

*不参加でも勿論OKです。
  ∟ 物語創作参加権はオーナーが希望する方に譲ることもできます。
  ∟ 私(katappo)が代わりに創作することもできます。

*1次流通の作品の所有者でご希望の方には原画をプレゼントします。

ZINEの完成まで時間がかかることが予想されるため、全作品の完売を待たずに冊子にすること、または冊子にまとめず所有作品のみカード状に印刷するなども検討しています。
いろいろなアイデアを練りながら、一緒に進めていけたらと考えています。

【 注意事項 】

・絵、文章共に著作権はオーナーではなく、作者が保持します。
・出来上がったZINE(またはカード)は、非売品
・公開は作者の承諾を得てから。
・いくつもの小作品を、制作した皆さんで楽しむことを目的とし、他の制作者との共有は閉じた場所でしたいと考えています。

他に良いアイデア、注意事項など思いついたら追加していきたいと思います。追加記事を書きました↓

「未明」 ZINE をなぜ作るのか?https://note.com/katapponft/n/n35e80642dd94

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