だから何？って話を三つ

・ウルトラマンの口元がうっすら笑みを浮かべているのは「本当に強い人間は戦うときにかすかに笑う」という考えから。と、初めて知った時は感動と共感で深く頷いたんです。
まさにそうだと思うし、そうでありたいと実際思っていたんでしょうね。
（アルカイックスマイルってやつググりな）
あと映画スラムダンクの宮城が試合中自分を鼓舞するための台詞で「キツくても心臓バクバクでもめいっぱい平気なフリをする」っていうのがあるんです。これ初めて聞いた時涙ばぁー出ました。スラダンは終始なんか泣いてたんですけど、特にここ泣いてしまいましたね。
そう、なんか常に生き方として？というか。せめて人といる間は、こういう風でありたいんですよねと思うんですけど、まぁ実際そうできてはいないんですけど。あ、本当の気持ちを我慢してたらいつか壊れるとか鬱になるとかそういう話はしていないです。ちょっと違います。

・今日バイト帰り住宅街を歩いていたら、道路の脇にペットボトルのカルピスウォーターを片手にうずくまる細身の男性がいたんです。あぁ、酔い潰れているんだろうなと思い、素通りしたんです。で、酔ってる時にカルピスて、なんかカルピスの乳酸菌パワーなのか？あのもにゅっとして喉の奥がきゅっとする感じのって余計気持ち悪くならないのかな。あんたの片手には水があるべきだろうと思ったんです。
あ、でも水じゃなくてカルピスだし、飲み物を片手に道路にうずくまっている＝酔い潰れていると決めつけてはいけないな。全然シラフだけど落ち込んでいるとかもありうるなと思って、もしかしたら好きな人に振られちゃったのかなとか仕事でとんでもミスしでかしたのかなとか色々妄想して自宅に着いたんです。
あ、いやそもそも片手にカルピスを持っていたから酔い潰れていないと思うこと自体が変なんだ。別にどんな飲み物を持っててもいいもんなと気付いて、「カルピス　酔ってる時」ってググったんです。そしたらまぁ効果的なのかは微妙だったけど、酔い潰れている時は水分と糖が不足しているからあながち酔い潰れにカルピスは間違いではなかったんですよ。
だからたぶんあの人は普通に酔い潰れてたんです。自分で決めつけてたのに、あ、決めつけちゃいけないな。を2回くらい繰り返してるんですよね。なんかよくわからないと思うけど私こういうことが多いんですよ。

・最近よく歩いてバイト先に向かうんです。ドアtoドア歩いて1時間、電車を使っても45分くらいさして変わらないんですよ。
あ、弟とこの話してたら「ドアtoドアって何？」って聞かれました。え、普通に使わない？「なんかかっこいいから俺もドアtoドア使おう〜」と、言っていました。
で、歩き始めたのは最近運動不足かなって思ってたけど運動したくないし、歩くのは好きだし、ずっと1人でいられるし、電車賃も浮くし良いことしかないから。最近はかなり暑くなってきたから、行きは流石に電車に乗るかと思っています。日焼け止めも日傘もささずにしばらく歩いてたからすでに腕が焼けた気がします。
それで今日ほぼバイト先到着という位置にあるコンビニの前のバス停にバスが止まり、憧れの人が降りてきたんです。別にこの人とどうなりたいとかない、ただ見ているだけで充分な憧れの人です。長い髪の毛が歩くたびにふわふわ靡いていました。上着を片方の肩にかけていました。手に持っていたコンビニ袋からおにぎりを取り出して食べ始めました。この人もおにぎりを食べるんだ、嬉しいな、何味なんだろうと思いました。
普段見ることのない場面を見ることができて私は朝とてもハッピーで、それだけで今日1日全部がハッピーに過ごせる気になります。単純でよかったなと思います。本当はよくないのかもしれないけど、脳みその単純さに救われることの方が多いような気がします。いや、そんなこともないか。いや、6:4くらいで勝ってる気がします。私はそれくらい小さい幸せが毎日欲しいです。憧れの人がおにぎりを食べているところを見れたことを小さい幸せというのは失礼かもな。