いま、空のうえ。
いま、空の上。
今回の旅は突発的に実施したので、いろいろなことが不足でいっぱいだった。
でもこれも旅の醍醐味として受け入れるしかない。
目的地は北海道。
新千歳。
夫は朝イチで旭川へ出張。
現地合流はナシ。さらにわたしは夫よりも4日多く北海道にいる。
同じ日に同じ北海道なのに合流ナシなのは結果的にこうなったが、こうなるには紆余曲折あった。
行きは窓際の席を取った。
ふとフライトマップを見ると、福島と仙台の間くらいだ。
そういえば去年は秋田へ行く飛行機を間違えて山形まで行ってから急いで秋田へ向かったこともあったなぁ。
よく間違えたりしてしまう。
秋田はJALのどこかへマイルで当たった場所だったが、滞在中天気が悪すぎたので
また暖かい時期にリベンジしたい。
北海道は出生地ということもあって大好きなので、年に1回は行っている。
前回の滞在は22年の10月だった。
その時も安い航空券を買うことができたのでかなり急遽での計画となった。
Facebookで弾丸北海道を告げると声をかけてくれた現地写真家の山岸さんご夫妻と丸一日撮影旅を共にしたり、小さい頃からちょくちょく会っていた母の友人とご飯を食べたり、伯父夫婦とお墓参りに行ったりした。
大変充実したものとなったものの、
4泊5日の滞在ではまたもう少し北海道居たかったな、と思う名残惜しい旅だった。
雲の上の景色はいい。
幼少期から毎年夏に北海道の祖母の家に行っていたので、飛行機で母は決まって窓際の席にしてくれた。
地上からでは感じることのできない世界を見ることができるから、わたしは今でも窓際の席が大好きだ。
あの大きな山々や、小さく見える住宅地にはそれぞれの人生が詰まっている。
地上にいるときに飛行機を見つけると、あのどこかへ向かう飛行機の中にはたくさんの人の旅へのドキドキワクワクやいろんな事情を抱えた人が居合わせて同じ目的地から散り散りになっていくんだな、とこれもまた不思議な感覚になる。
ほんの数分目を離すだけでびっくりするような様変わりを見せてくれる飛行機の窓からの世界。
明日も昨日も今日とは違う世界。
太陽に反射して光る屋根や水面。
階層の違う、数えきれない雲たち。
地上で見る雲も好きだが、飛行機の窓から見下す雲はやっぱり特別感があって特段好きだ。
青森の突起の部分が見えてきた。
北海道ももう間も無く。
いつか青森もりんごマップに沿って旅したいなと思っているのだけど
なかなかいつも通り越して北海道まで行ってしまう。
それにしても青森の突起部分は長い。
海の青と空の青が一つに混ざり合う、そんな景色が好きだ。
北海道の気温は12度。
東京は22度だった。
新千歳空港に着いたら、エアポートではなくバスで札幌市内まで行こうと思っている。
前回からバス移動にしてみた。
わたしなりの旅がはじまろうとしている。
空のうえより
ときめきを込めて。
2023.05.11 片岡三果
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