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インターネットは悪だって大学の先生が言ってた

  大学の英文学の先生がね、そう言ってたんだよね。基本的に英語で喋るその先生が少したどたどしい日本語で「インターネットは諸悪の根源だからね」という姿にはどこか印象的なものがあり、わたしはいまだにこのエピソードをちょくちょくいろんなところで話してしまう。
  

  イーロンマスクが就任するちょっと前のTwitterを思い出してみて欲しい。あの頃は意味わからん左翼アカウントが幅を利かせ、トレンドにすらよくわからん意識高い記事がのさばっていた。わたしはただTwitterで楽しく身内と交流し、面白いネタをみんなで共有できればそれで良かっただけなのに。わたしにとってTwitterのホーム画面とは文字通り精神的な家の中なのである。だからその中にぶんぶんと飛び回る虫のように、政治がどうだとか百万円あげるだとか言った内容を流してくるやつらにはずいぶんと辟易していた。わたしはこの時、WEBサービスっていうのはきちんと手入れしないとすぐに利権だか金だかを目当てにしてきた人たちが集まってきて、腐ってしまうのだなあと思ったのだった。


  巨大なサービスを作って定期的にメンテナンスをする、というのは考えただけでものすごい労力である。だからその隙間を縫って変な人たちが湧き出てきて、欝陶しい勢力を結成してしまうのはインターネットの末路なのかもしれない。


  どうしてわたしがこんなとげとげとした話題を書こうかと思ったかと言えば、しちゃうおじさんのこの記事を読んだからである。

しちゃうおじさんは圧倒的な統計によってnoteを観察しているおじさんなのだが、確かにnoteでも、なんだかちょっとこのアカウントうさんくさくない…?みたいなアカウントを一定の頻度で見かける。わたしはnoteを始める前は、noteって本に腰掛けて読書をしてるような人たちの集まりなんだろうなと思っていた。しかし、実際にnoteを始めてみるとこの記事に書いてあるみたいな「これで100億万円儲ける!」みたいな記事を書き、それを相互にいいねし合っている人たちもいるのである。


  わたしのような社会不適合人間にとって、インターネットは唯一と言っていい外に開かれた窓なのである。だからできるなら居心地は良い方がいい。noteの運営には頑張ってもらうとして、わたしはわたしでインターネッツを愉快に渡っていくためにできることはしたいなと思い、この記事を書いたわけだ。

 
  WEBサービスの運用ってほんとに難しいね。アルゴリズムひとつ変えただけでユーザーの挙動に大きく影響を及ぼしてしまうのだから。運営がちゃんと見とかないとすぐに「100億万円儲ける!」みたいなアカウントでいっぱいになっちゃって、使いづらいことこの上なくなってしまう。わたしはこういうのをみると表題の「インターネットは諸悪の根源だからね」という教授の言葉を思い出すのだ。

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