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年も明けたんだから去年読んだ本の話をする

こんにちは。電楽サロンです。
表題のとおりです。年もだいぶな明けたので印象に残った本の話をしたいと思います。
去年は漫画も小説も合わせて140冊読めました。
何かしら本で迷ったときこのリストが役に立ちますように……。

機龍警察 暗黒市場 / 月村了衛

機龍警察シリーズ三作目の本作。とにかくロシアンノワールの味が濃く、それに加えて悪堕ちしたかつての旧友とのブロマンス、白熱したロボットアクションが上下巻に詰まっている。エンタメの宝箱。読書時間が本当に楽しかった。
機龍警察を読んでいなくてもここから読んでも全然楽しめると思う。

恋に至る病 / 斜線堂有紀

恋愛小説の皮を被ったサイコホラー。「俺が思った感情は全部作られたものなんじゃないのか?」となる話は大体面白い。主人公にあまえ、弱々しく映るヒロインはどこかしら「あっ、破滅させてきそう」という暗い予感がよぎり、ページをめくる手を進ませました。


ヤマンタカ 大菩薩血風録 / 夢枕獏

文句なしに面白い。飲み込みやすい文章でひりつく熱い剣戟が繰り広げられる。机竜之介と近藤勇の迫力がすさまじい。というか、出てくる剣豪全員がめちゃくちゃ強そうで「今回は竜之介が負けるな……」と思わせるところもすごい。剣豪暴力小説が好きならぜひ。


明日、私は誰かのカノジョ / をのひなお

下半期はこの漫画にすべての感情を破壊しつくされてしまった。レンタル彼女、パパ活、ホスト狂い……地獄は底にあるんじゃなく地続きにあるんだと分からせてくれる。
それ以外にもこの漫画には、レンタル彼女にコスメを選んでもらいたい男の子の話がある。可愛くなりたい男の子の気持ちに戸惑いつつもファミレスでメイクの手伝いをしてくれるシーンは最高だ。
私は影響されて地雷メイクを始めた。

怪奇日和 / ジョー・ヒル

お誕生日にkopeさんからいただいた。怪奇中編が四作詰まっている。どの話も無茶苦茶面白い。好きな話は『雲島』と『棘の雨』。
『雲島』はダイビングをしたら雲でできた島に着陸してしまう話で、風に流されてどんどん知らない場所に連れてかれてしまう不安感が好き。
『棘の雨』はある日突然結晶の雨が降り出す話。棘を避けながら目的地をめざすロードノベルっぽさとミステリー要素が楽しい。

狩りの季節 / 井上雅彦

短編集。どの話も好きでやっぱりホラーは面白い……となった。特に好きなのは伴名練『インヴェイジョン・ゲーム1978』と澤村伊智『えれんとわたしの最後の事件』、空木春宵『夜の、光の、その目見の』。インヴェイジョンゲームは、スケバン百合異能力バトルもののため、好きな人が多そう。

夜の淵をひと廻り / 真藤順丈

異常者の出る話はそれだけで「こいつは一体何をしでかしてしまうんだ……」と読みたくなる。
この本の主人公、シド巡査はある事件を機に住人の個人情報をすべて知らないと気がすまない男になってしまった。その悪癖とも言える習慣で街に起こる怪事件を解決するストーリーに惹きつけられた。部屋に写真やメモをベタベタ貼って(猟奇殺人鬼のシーンでよくあるやつ)善良なキャラクターが成立するもんなのかと驚きました。おすすめ。


何かしらにご活用ください。
私は今年もたくさん本を読もうと思います💮

【おわり】

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