見出し画像

4ヵ月に渡る神業ミュージアムでの刀展示が終了

今日は朝から刀展示ケースの回収をしに群馬県桐生市へ行っていました。

4ヵ月間刀の展示をしていた神業ミュージアム(群馬県桐生市)

芸能人のヒロミさんが現代刀匠の工藤将成さんのもとで作刀し、出来上がった刀を製作した刀展示ケースmokuに入れて、4ヵ月程こちらのミュージアムに展示していました。

運営中の様子①
現代刀匠の工藤将成さん

ミュージアム内の様子などは以下が分かりやすいです。


到着時点で中はすっかり撤収作業が進んでいました。

期間中県内外から2万人近くの方が見に来て下さったようで、非常に多くの方が刀の美しさに興味を持って下さったようです。
そしてなんと刀展示ケースの方にも興味を持って下さったとの事で想定外で嬉しいです。何より4か月間大きなトラブルなどなく無事会期が終わった事も一安心。

刀展示ケースmoku


・刀鑑賞させて頂く事に

片付けが一通り終わったタイミングで工藤さんが作刀された2振を鑑賞させて頂く事に!

1振目はなんと清磨写の大切先の脇差。
物打ちあたりには金筋や砂流しが良く見て取れました。
2振目の左文字写しと比較すると分かりますが、こうも作風を変えて作刀する事が出来るのかと驚かされます。

清磨といえば大切先をイメージされる方も多いのではないでしょうか
互の目調の刃文は小沸出来で刃が冴えて美しい
工藤刀匠の刀は全般的にどこか古刀のような古さを感じます。


2振目は左文字写の短刀。清磨写は金筋や砂流しなど入り賑やかな作だったのに対して、こちらの短刀はすっと目に無理なく入ってくるような大人しい出来。(ライトが強いものしかなくハレーションを起こしていますが)

左文字といえば突き上げるようにして先のとがった帽子


そんなこんなで1時間ほど経ち、子供の保育園の迎えの為帰らなければならない時間となってしまいました。
滞在時間1時間、車内6時間…。
本当は1泊ほどしていきたいところですが、あと数年は難しそうです。

長いようであっという間だった4か月間。
出会いの多い良き4か月間でした。

次は10日後の大刀剣市2022です。
こちらには今回展示していた刀展示ケースmokuも持っていく予定です。
今度は是非多くの愛刀家の方に見て楽しんで頂けたら嬉しく思います。

設営日に撮影した写真(左:刀鍛冶工藤さん、中:研師細村さん、右:刀箱師中村)


mokuは暗い部屋で見ると背面の印影が際立ってまた違う表情が楽しめるので是非そのあたりも見て頂きたいところですが、大刀剣市も会場が明るそうなので無理かもしれません。
という事で写真貼っておきます。

暗い部屋にて


今回も読んで下さりありがとうございました!
面白かった方はいいねを押して頂けると嬉しいです^^
記事更新の励みになります。
それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?