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第28回特別重要刀剣等指定展を見て

今日は刀剣博物館に第28回特重指定展を見てきました。
合格品などの傾向については以前以下にまとめましたが、今回はここ最近で一番厳しかったのではないでしょうか。
指定品が少ない為、展示もいつもに比べると早く見終わります。


①目録

(画像出典:第28回特別重要刀剣等指定品発表.pdf
(画像出典:第28回特別重要刀剣等指定品発表.pdf



②気になった物などについて感想

(※番号順に記載)
今回は写真NGなので文章のみです。

・刀剣

No1.太刀 無銘 古京物

細身で優美な姿をしている。
古京物というと三条や五条、粟田口久国、国安あたりを指すようだが、特定しきれないものを「古京物」として指定するらしい。
個人的には杢目が目立った作で、肌が上品に出ていたという違いはありますが、重美の粟田口国安に近いものを感じました。
やはり平安期の太刀は美しいですね。


No5.刀 金象嵌銘則重 薫山

今回の指定品の中でも個人的に1番魅了された作。
松皮肌が上品に刀身全体に現れ地刃がとても冴えた作。
正宗の一作風で似たような肌が出ている物を見るが、則重の作が混ざっている可能性もあるのではないだろうか、そんな事を感じた作。
因みに今回則重が3振合格していましたが、全体の合格数が21であったことを考えると、かなり偏った印象を持ったのですが、短刀は在銘に年紀作と資料性も頗る貴重ですし、なにより切刃造という今まで則重の作で見た事のない貴重さを有していたりなど、実際に見てみると3振とも素晴らしい出来で指定されるのも納得でした。

No9.太刀 銘 恒遠

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