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ブライダル産業フェア2023で日本玄承社さんのブースに「短刀箱」が展示されます!

2023/5/30~5/31において、東京ビッグサイト西3ホールで開かれる「ブライダル産業フェア2023」に京丹後に住む現代刀匠さん3名が集まり立ち上げた会社「日本玄承社」さんが出展されます。

(画像出典:日本玄承社
(画像出典:ブライダル産業フェア


日本玄承社さんといえば、現代刀作りだけではなく、現代刀をどう世の中に広げていくかまで考え、従来の枠に捉われない奇抜なアイデアを次々と形にされているイメージがあります。
最近発表されたレジン封入刀「新し―ARATASHI―」では日本刀をレジンに封入する事で錆を防ぎ安全に鑑賞出来るアイデアを生み出し、将来的にも日本刀をインテリアやアートとして広げる事で日本刀の新しい価値作りを行い、日本刀の魅力を世界に広げる事の出来る可能性を秘めていると個人的にも感じました。

(画像出典:日本玄承社 レジン封入刀「新し―ARATASHI―」

そんな日本玄承社さんがこの度「ブライダルフェア」、つまり「結婚式の展示会」に日本刀を展示されるという事で、今までになかった新しい風が何やら生まれそうな予感がしています。


・結婚と日本刀

「結婚と日本刀」と言えば、思いつくのは花嫁に贈られる「嫁入り短刀」でしょうか。
例えば紀子さまが秋篠宮妃としてご結婚された時には、人間国宝である隅谷正峯氏が御守刀を鍛錬されたようです。
このように嫁入り短刀(御守刀)を贈るという風習は今現在も実は続いています。私も娘が生まれた際に短刀を作ったので、嫁入りする際には渡そうと考えています。
因みに刀剣ワールドさんのサイトを見ると、御守刀について以下の様に書いてあります。

■花嫁に贈られた守り刀
日本には、子どもの誕生時だけでなく、娘が嫁入りするときにも守り刀を贈る風習があります。
武家の時代からの習わしで、当時の女性は、護身用に短刀を着物の帯の間に入れていたことから、女性の嗜みでもある短刀が嫁入り道具となりました。
花嫁の守り刀には、いざというときは自分で身を護るといった意味だけでなく、一度嫁いだら死んでも帰らないという覚悟や、夫以外の人から貞操を護るといった花嫁の意志も込められていたと言われています。
明治時代の廃刀令以降、この風習は薄れ、戦後の銃刀法の施行で風化することになりました。
ただ、現代日本の花嫁道具にも守り刀の名残を留めた物があります。それは、和装で婚礼を行なう際に、花嫁衣裳の小道具として用いられる「懐剣」です。
懐剣とは、古くは男女共に持ち歩く護身用の短刀のことで、「懐刀」とも呼ばれていました。
現在の懐剣は、花嫁の懐中に忍ばせる小道具として用いられ、飾り紐が付いた懐剣袋に厚紙を入れた形式が主流となっています。

(引用元:刀剣ワールド
(画像出典:刀剣ワールド

という事で、結婚式と刀?!と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は古来より結婚と深い関係にある道具が日本刀であったりします。
その事実は昨今忘れられているように思いますが、日本の良き伝統と文化が多くの人に届くと私としても嬉しく思います。


・「短刀箱」も展示されます

そして展示会の場になんと製作した以下の「短刀箱」を展示頂ける事になりました。当日展示される刀は日本玄承社さんに属する刀匠さんの作です。

短刀箱

展示会場には普段刀を見ない方が99%だと思います。
私も過去にビッグサイトで展示会を行った時はその位の割り合いでしたが、初めての方でも日本刀は非常に評判が良かったです。

過去私が東京ビッグサイトで展示会した時の様子

御守刀の魅力、敷いては日本刀の美しさがより多くの人に届き、日本刀って良いよな、日本にはこんなに美しい文化が残っているのだなと思ってくれる方が増えてくれる事を祈っています。

5/30~5/31に東京ビッグサイトで行われますので、是非日本玄承社さんのブースにお立ち寄りください^^!

ブライダル産業フェア2023詳細↓
https://bridalnews.co.jp/fair/


※2023.5.31追記 このような感じで展示頂きました!

日本玄承社の山副さん(右)と
刀が浮いたように見えるレジン日本刀
展示に貸し出した短刀箱
お守り刀




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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。


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