見出し画像

展示即売会中の日本刀剣さんを訪問

2022/10/25~11/5まで虎ノ門ヒルズ駅すぐそばの日本刀剣さんで刀の展示即売会をやっているとの情報を得たので、今日東京都支部の刀鑑賞会の前に寄ってみました。

(画像出典:日本刀剣 名刀展示即売会


日本刀剣さんは虎ノ門ヒルズ駅から徒歩1分の場所にある日本刀のお店です。オフィス街という事もあり平日の日中このあたりはビジネスマンで賑わっています。

入口には江戸時代頃の半太刀拵


・さっそく店内へ

お店に入るとずらっと刀が並んでいます。
刀屋さんに入る時毎回思うのですが、入口を入る前と後で肌で感じる世界が違い過ぎる。笑
刀屋さん独特の空気感が間違いなくありますよね。

店内を見ていると普段あまり見る事の無い軍刀拵の付いた刀も何振りかありました。中身は新刀。
サーベル拵には繊細な彫が施されており、階級の高い人が持っていた事が伺えます。
軍刀は軍刀マニアの方がいらっしゃるほどで一部で根強い人気があるジャンルと聞いた事がありますが、店頭ではあまり見ません。
数自体が少ないのだと思われます。軍刀も中身が日本刀製法によるものでない場合は登録が通らなかったりするらしいのでそういった意味でもあまり残っていないのかもしれません。
私自身軍刀の知識が皆無で展示されていた物がどういった物かは恥ずかしながら全く分からないのですが、何振りかありましたので軍刀好きな方は行かれてみてはいかがでしょうか。

お店の1階部分

上記写真の反対側には鐔を初めとする目貫や縁頭などの刀装具が置いてありました。
刀剣書籍も並び、気になる本があれば購入出来ます。
私も以前以下の長光展の図録を購入させて頂きました。

中々見当たらないレアな刀剣本ももしかしたらあるかもしれませんので、探し物がある方は聞かれてみても良いかもしれません。

そしてに2階へ。

2階の方が1階よりも広々とした印象があります。
重要美術品や特別重要刀剣、重要刀剣などの名品も並んでいます。
最近もっぱら刀装具に嵌っている身としては、ついつい刀装具に目がいってしまいがちですが、ここでなんと金家風の鐔を発見。
江戸時代に金家を参考に?したかどうかは分かりませんが、金家と似た構図をしており、そこに自身のオリジナル感を出しつつも、金や銀、銅などを上手く使い分けて入り込める世界観を表現しています。
無銘鐔で極めも釘本と、聞いた事が無い鐔工でしたが値段がお手頃。
個人的にとても気になる一枚で今度再度訪れて見る機会があればぜひ購入したい一品。

また暫く周囲を見渡しながら店内をウロウロしていると、なんと七星剣の写しがあるではありませんか!
七星剣の本歌には刀身に金象嵌が施されていますが、この象嵌は三角鏨を連続させてそこに金象嵌するという高度な製作手法が取られています。
にもかかわらず当時の制作手法と同様の手法で象嵌が施されており完成度が頗る高い。
全体の姿やそこに調和する直刃や樋。
これは写しというよりももはや現代刀工と現代金工による技術の結晶であり現代アートに感じます。
現代刀を見てここまで欲しいと思った作は初めてかもしれない程に良く出来ている。
最近刀装具を立て続けに買った事もあり、値段的に手が届かないので惜しいですがこれは是非納まる所に納まってほしいです。


・終わりに

という事で刀や刀装具など色々な作品を拝見させて頂く事ができ、日々の疲れがとれました。
展示会は11/5まで行われているようですので、気になる方は是非行かれてみては如何でしょうか。
尚日曜と祝日がお休みなのでご注意を!

充分な鉄分補給をさせて頂いた後は、歩いて15分ほどの東京美術倶楽部で行われている東京都支部の刀鑑賞会に参加しました。
これについては明日ブログを書こうと思います。

御成門駅から徒歩2分の所にある東京美術倶楽部。大刀剣市の会場でもある。


今回も読んで下さりありがとうございました!
面白かった方はいいねを押して頂けると嬉しいです^^
記事更新の励みになります。
それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?