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刀の写真を綺麗に撮影、加工する方法(スマホ編)

美術館の刀や、愛刀をスマホで撮影する人も増えていると思います。
そしてSNSでは綺麗な画像をUPする人がいます。
そのような写真はどのように撮られているのでしょうか?

これは「ある程度綺麗に撮った」上で「加工」されているケースが多いです。
iphone11を使用した私の一例を踏まえながら紹介します。
これを実行すれば誰でも綺麗なSNS映えする刀の写真が撮れるようになります。

1.綺麗な刀写真の定義

まずどのような刀の写真が綺麗と思われるのでしょうか?
綺麗と言われる写真の一例を上げていきます。

IMG_5669_加工後

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見てなんとなく感じると思いますが、綺麗に思われる写真は「刃文や地鉄、映りなどがしっかり見えている写真」です。

更に、刀の知識が少しあり撮影に慣れた人であれば、上記に加えてその刀工の特徴が表れた撮影と加工を施しています。



例えば、

①刃文を強調した写真

IMG_5669_加工後

上記は鎌倉時代の備前長船長光ですが、長光は小板目の積んだ地鉄に丁子刃を焼くのが一つの見どころです。この丁子刃はよく光忠と比較される事もあります。
積んだ地鉄は大肌のように模様が出ない為、地鉄よりも丁子刃が目立つように撮影、加工しました。


②地刃をはっきり見せる写真

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次に南北朝時代の廣光の短刀です。廣光は皆焼を得意とした刀工です。
沸が良く付き、地刃をまたいで金筋や砂流しが掛かるなど地景と刃が絡む総合美が見所です。
ですので、沸の粒や肌を強調して出し、地景と刃文が両方はっきり見えるような写真を目指して撮影、加工しました。


③映りを強調させる写真

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最後は平安から鎌倉にかけての古備前友成の太刀です。
良く正恒と比較され、優美な姿なら友成、地鉄の精良さでは正恒と言われます。
古備前は刃文に金筋や砂流しなどが多く掛かる見どころの非常に多い刀が多いのですが、この太刀は「映り」がはっきりしており、特徴として強い物を感じましたので、「映り」に絞って見やすいように加工しています。

…と、このような感じで私の場合は見せたいところを意識して撮影、加工するようにしています。
紹介した方法は以下3点ですが、どんな刀も今のところ全てこれで対応できています。

①刃文を強調した写真
②地刃をはっきり見せる写真
③映りを強調させる写真

上記の具体的なそれぞれの加工の仕方については記事後半で書きます。


一方、以下のような写真はよくプロカメラマンの方が撮影するような写真(一眼を使用)です。
味があって私は好きですが、一般的にはこうゆう写真よりも最初に上げた3枚のような写真の方が好まれる傾向があります。
(好まれる傾向というのはツイートとしたときに反響がある、という意味です)

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2.撮影前に準備する物

・スマホ(カメラが高機能な程良い)

経験上、iphone10よりもiphone11は劇的に写真が綺麗になりました。
苦労せずともかなり良い画像が撮れるので、カメラの性能が大事なのは言うまでもありません。
ですが古い機種でも加工方法を知れば以前よりはかなり良くなるはずです。

では早速次から綺麗に撮影する方法に移ります。
前半では撮影の仕方を、後半では撮影した写真を加工する方法について書きます。


3.綺麗に撮影する方法

①刀が美しく見える王道アングル(角度)が2つあることを知る

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