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第8回刀屋さん見学会レポ

今日は刀屋さん見学会第8回目を開催しました。
前回が3月頃に原宿にて開催でしたので、実に5か月ぶりの開催。
霜剣堂さん(帝国ホテル店)での開催は8か月ぶりです。
毎回行く度にエントランスのお花が変わっています。
このお花を見るのも地味に楽しみです。

お店に向かう途中ショーケースに拵が飾ってありました。

そしてお店に到着。

帝国ホテル地下1階にある「霜剣堂」さん
入口には水心子正秀が。


刀屋さん見学会とは?
刀屋さんに行ってみたいけど1人では行く勇気がない方や、刀に興味があり正しい知識を付けたい方を対象に、私+3名少人数で刀屋さんを訪問し、実際に店内の刀を手に持たせてもらいながら、鑑賞マナーや鑑賞方法を教えて頂くイベントです。
少人数の為、お店の方から顔を覚えてもらいやすく、次回以降は1人で行きやすくなると思います。
以前は大体月1回のペースで開催していましたが、コロナの影響もあり最近は少し間隔が空いています。
開催時は私のTwitterで参加者を募集しています。

※言わずもがな、見学会をした刀剣店で購入を推奨する為のイベントではありません。
実際に刀を購入する際は他のお店も色々周った上で相性の合うと感じるお店で購入される事をお勧めします。


・見学会の様子

(※参加者の方の撮影&掲載許可を頂いています。)

まずは刀の姿の見方のレクチャーがありました。
刀は手に持つと展示されていた時とは異なり反り具合などが分かり易くなります。
という事で開始5分ほどで参加者の方が順々に刀を持つ事に

一言で「持つ」と言っても刀にはハバキが付いており、ハバキをつい持ってしまいがち。
ハバキの下を持った方が良いなどの具体的な説明もありました。

初めて刀を持つ時は緊張して説明が頭の中に入らない、なんて事も良くありますが
参加者の皆さんは上手くこなされていました。流石です。
手を前の方に押し出して刀と目の距離を離すと姿が捉えやすくなります。
参加者の方から「かっこよ…」と思わず声が。笑


全員が一通り刀の持ち方を学んだ後は、刃文と地鉄の鑑賞に移ります。
手に持って見た時の刀の見え方は、美術館で見るそれとは世界がまるで違うので感動します。参加者の方からも次々に「おぉ~!」などの声が。

既に見方が慣れている人のそれです
地鉄はこのように見ると見やすいですよね。
他にも帽子の見方のレクチャーもありました。

その後は、刀のどこを見たら健全か分かるかについて説明下さいました。


刀を3振出してくださり、なぜこの刀は安くて、こちらは高いのか、などの話はクイズ形式でとても面白かったです。
例えばこれは50万円、これは100万円、これは300万円(価格は以下の3振と関係ありません)…刀は刀工が同じでも値段が様々ですが、理由を知っていて買う事が重要と刀屋さんは仰っていました。
この知識は刀選びの時役に立つのは勿論のこと、美術館で刀を見る時にも得られる情報量が増えたりするのでとても有益です。
他にも健全さを見るポイントは沢山あるので気になる方は詳しい方に聞くか、近くに思い当たる方がいなければぜひ次回以降の見学会に参加されてみてください。

この後も刀が次々と出てきて、ひっきりなしに鑑賞されていました。

結局私だけ毎度の事ながら16時頃帰ることになりましたが、他の方はまだ楽しんでらっしゃるようでした。
結局皆さん何時頃までいらっしゃったのでしょうか^^;

恐らく10振以上見られて想像以上に疲れているかと思いますので今日はゆっくり休まれてくださいね!

最後は本日の鑑賞刀の中から1振り紹介です。
丹波守吉道(重要刀剣)の脇差です。

物打ちあたりの焼きが高くなるのが特徴なのだとか。
刃中の中に幾重もの働きが見られ、見入ってしまいます。

動画は以下から見られます。

という事で第8回刀屋さん見学会のレポでした!
次回刀屋さん見学会は日程が決まり次第また募集を掛けさせて頂きます。
刀屋さんに行きたいけど入る勇気のない方、刀の正しい知識を付けたい方、などなどご参加をお待ちしております。


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。




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