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東美アートフェア2023へ

東美アートフェア2023が10/15まで東京美術倶楽部にて行われているので行ってきました。
茶器や絵、書、漆器、仏像から現代アートまで、簡単に言えば骨董全般の展示即売会とでも言うべきものでしょうか。
今回の目当ては日常使い出来そうな茶器や絵、仏像などでしたが、なんと日本刀もありました。

東京美術倶楽部1~4Fすべてが使用されて開催されています
絶妙な色とバランス、美しいです


・仏像

仏像は最近指サイズの小さな仏像を手に入れた事から少しだけ興味が出てきまして。
正直何も分からないのですが、表情やスタイルの良い物、フィーリングの合う物があれば欲しいと思ったのですが、概ね60~80万円するものが多く想像していたよりも遥かに値段が高かったです。
以下の仏像なども丁寧に作り込まれていて表情も好きだったのですが、流石にそこまでの金額は出せず断念。

小さな仏像も結構ありました。
鍍金を施した物も多く、時代の味わいが出ていて良いですね。

大きいから高い、というわけでは一概に無いようです。
制作年代や状態、出来などが影響しているのでしょうか。
ちょっとこの辺りまだ良く分かりません。

獅子などをモチーフにした鎌倉期頃の鍋蓋などもあり、欲しくなったのもあったのですが、こちらも60万以上する物が多く予算的な問題で断念。
サイズで言えば本当2㎝ほどの小ぶりなものなのですが、仏像同様にサイズなどはあまり関係が無いようです。
その額を出すと刀装具の良い物が買えてしまうのでなかなか決断は出来ません。
しかし非常に可愛らしく魅力的な物も多かったです。


・絵画

絵画もこれといった目的の物があるわけではないので、何か良さそうな物があれば欲しいなという位の軽い気持ちで観覧。
現代アートも多かったです。

個人的に気になったのは以下。
ビロードのような毛並みの表現、背景の「月」を金の渦で表現していたりと日本画のような印象を受けつつ、力強い虎の姿に引き込まれました。
目の表情をあえて左右で変えているのでしょうか?
不思議な表情に見えます。


・書

重要美術品などの物もポンと掛けられており驚愕。
刀の重美などと聞くと3000万円以上してしまいますが、書だと大きさにもよるのかもしれないですが700万円程で買えるのもあるようです。
「程」という表現が合っているのかは分かりませんが…。
いや、紙に書かれた文字と考えると充分に高い気もしてしまいますね…。
素人故そう思うのでしょうが。


・日本刀

そしてなんと日本刀もありました。銀座の有名なあのお店ですね。
大銘物、格調高き刀が多く並んでいます。
今回日本刀の出展は唯一このブースのみでした。

細川家伝来の格調高き行光太刀。

珍しい古屋打ちの国広短刀

贅沢に金を使った島津家伝来の豪華な大小拵


・その他

他にも様々展示されていました。


・終わりに

茶器なども沢山出品されていて織部や古唐津なども多く並んでいました。
小さめの湯呑に使えそうなものがあれば欲しかったですが、やはり数はあまり多くなく、茶道用の立派な大きめの物が多かったです。
良いなと思っても値札を見ると300万円以上だったりして流石に日常使いの範囲を遥に超えています。
全体的な費用感ですが、10万円以下で買えるお店は多くなく、60万円以上予算があればそこそこ楽しめるんじゃないか、そんな印象がありました。
格式の高いお店が並んでいるので、あまり安い価格帯の物はこの場にはないのかもしれません。

会場は有料という事もありそこまで混雑はしていません。
ゆっくりと古美術の世界に浸る事が出来て良かったです。
東美アートフェア2023は明日10/15まで東京美術倶楽部にて開催されていますので、気になる方は行かれてみてはいかがでしょうか。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。


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