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白鞘に登録証を取り付ける際の注意点

本物の日本刀を購入したり作って貰ったりした際は必ず以下のような銃砲刀剣類登録証というものが付いています。

この登録証は刀と共に保管が必要な大事な物になります。
これが無い刀を持つ事は銃刀法違反となります。
(登録証制度は昭和26年から始まったもので家から出てきた古い刀などには付いていない場合もあります。その場合は焦らず警察へ発見届け出を出せば問題ありません。以下のちらいむさんのブログに詳しく対応方法が書かれていますので参考にされてみてください)


さて登録証を刀と共に保管するといっても、家などで保管する時は例えば刀は箪笥に仕舞い登録証は机の中、と別の場所に保管しても特に問題はありません。
「無くすと大変なので一緒に保管しておいた方が無難」というだけです。

あとは例えば刀を運搬する必要がある時には必ず刀と共に登録証を携帯しなければなりません。
忘れると銃刀法違反になりますので注意。

これらの事から白鞘に登録証を付けておく人が多いです。
でここからが今回の本題です。


・白鞘に登録証を付ける時の注意

このように白鞘に登録証を巻いている人も多いと思います。
最近はラミネート加工されている物も多いので、巻きづらい物もあります。
で、巻く際に使用するとNGな物があります。
それが以下です。

■白鞘に登録証を付ける時に使用してはいけないもの
・セロハンテープなどの粘着性のテープ
・輪ゴム

使用すると以下のようになります。

いずれも白鞘や登録証そのものが変色したりベトベトになり痛める事になるので注意が必要です。
という事で私もヘアゴムを使用しています。

また何十年も前に発行された登録証はそれ自体にも価値があるようです。
鞘に巻かずに大切に保管するというのも大事かもしれません。
Daizoさんが登録証を入れるポケットの付いた白鞘袋を作られています。
これであれば別々になる事もないですし安心かもしれませんね!


・終わりに

因みにこの銃砲刀剣類登録証が付いているが故に刀の所持には免許が必要という誤解が生まれたり、これを見て「日本刀=ヤバいもの」と思ってる人も一定数います。
が、登録証はその刀が後世まで残されるべき美術品として認められた証拠です。
元はと言えば終戦後GHQから大量に刀没収される事から刀を守る為作られた制度です。
ただ「銃砲刀剣類登録証」という名称ではなくて、例えば「美術刀剣登録証」などもっと別の名称に変更すれば日本刀を美術品として捉える人がもしかすると増えるかもしれません。
いずれにしても登録証を見て「日本刀=ヤバい物」という認識を持つ人が少しでも減ると嬉しく思います。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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