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刀箱師の日本刀ブログ 中村圭佑
2024年6月26日 23:38
一見小汚いがよく見ると全体が銀の布目象嵌で華やかに彩られている鐔を鑑賞。覆輪部には唐草模様がデザインされている。素材は特定が難しいが、鉄などの素材に思えるが匂いから山銅かもしれない。いまいち自信がない。横72.7㎜×縦74.6㎜×耳厚6.3㎜、切羽台厚5.3㎜布目象嵌部の拡大。耳部も縁まで丁寧に象嵌が施されており、錦布を触っているような感触が鐔から得られる。
2024年6月25日 23:46
以前この鐔について軽く触れたものの、単体ではまとめてはいなかったので久々に取り出して鑑賞。阿弥陀鑢の掛けられた素銅地に五三桐紋、十五菊紋、三巴紋の刻印が押され、雁(ガン)の透かしが入っている。横79.2㎜×縦84.1㎜×耳厚3.3㎜(切羽台厚2.1㎜)
2024年6月22日 23:38
重要文化財に指定されている伝村上義輝所用と伝わる鐔を成木一成氏が写した作。本歌は以下の作。同図を船田一琴も写している。こちらは独自の文字を刻んだり、耳に桜の象嵌を施すなどオリジナリティを加えている。さて以下が成木氏の製作した同図の鐔。こちらは本歌を忠実に写している。横95.9㎜×縦96.2㎜×厚1.8㎜ペラペラだが手で曲げる事は出来ない。薄い板材を買ってきてそのまま使って作って
2024年6月21日 23:30
江戸中期頃とされる会津信家の鐔。横76.3㎜×縦82.2㎜、耳厚12.1㎜(最厚部)、切羽台厚4.5㎜鉄鐔の王者と呼ばれる信家は尾張の金工で室町末期から桃山時代頃とされるが、今回の鐔はその信家ではなく、もっと時代の下がる江戸中期頃とされる会津の信家鐔。離れ銘の銘にも見ている様子が伺える。高温で熱した三本爪の孫の手のようなもので鉄が柔らかいうちにぐにゃりと曲げて造形したように見える。そし
2024年6月20日 22:51
軽くて頑丈な鐔で、表には漆がかけられている。2枚を合わせているように見受けられる。切羽台から耳にかけて徐々に薄くなる。横77.9×縦87.1×耳厚4.6㎜、切羽台厚5.8㎜、重さは30gと通常このサイズの鉄鐔であれば120g位はあるので4分の1位の重さとなっている。茎孔部を拡大したのが以下。材質の特定がいまいち難しいものの、けば立っている所も見られ革っぽさはある。耳は以下のように2枚
2024年6月19日 22:44
鋤出し彫により打ち返し耳を表現したと思われる素銅短刀鐔。横53.1×縦56.7×耳厚5.0mm、切羽台厚3.0㎜
2024年6月12日 23:20
今回鑑賞記録を残すのは山吉兵写の成木鐔。横82.4㎜×縦85㎜×厚5.3㎜。地鉄が常に見る成木鐔とは異なり、赤茶けている。以下左の柳生鐔写しはよく見る成木鐔の艶のある少し白みのある黒色、右は今回の山吉兵写しである。赤茶けている様子が伝わるだろうか。拡大して見ると、明らかに異質な地鉄が露わになっている部分が見られる。肌触りも独特で全体的にカサカサしたような触り心地。成木氏なりに山吉