マガジンのカバー画像

刀箱師の日本刀note(初月無料!過去記事も読み放題)

日本刀の奥深さや面白さ、購入するに当たって持っておいた方が良い知識などについて日々発信しています。 今まで820日以上毎日刀についての記事を更新してきましたが、ここでしか書けない…
このマガジンを購入すると過去記事も全て見れるようになります(単体購入記事以外)。初月無料なのでお気…
¥600 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

#刀箱師

成木鐔㉔ 伝村上義輝所用鐔写

重要文化財に指定されている伝村上義輝所用と伝わる鐔を成木一成氏が写した作。本歌は以下の作…

打ち返し耳の素銅短刀鐔

鋤出し彫により打ち返し耳を表現したと思われる素銅短刀鐔。 横53.1×縦56.7×耳厚5.0mm、切羽…

日本刀特別鑑賞会2024(in目白庭園)  ②刀装具

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

行光短刀が美しくなって帰ってきました

所持刀の中でも一番気に入っている行光短刀がとても美しくなって戻ってきました!

刀鑑賞は茎から

刀鑑賞と言えば一番に目がいくのが姿や刃文であり次に地鉄だったわけだが、一番先に見るべきは…

金工鐔 伊藤正次①

武州伊藤派の初代は伊藤正長と言われ、一説にその弟と言われる人物が今回取り上げる伊藤正次で…

埋忠鐔の捻り耳の造形の観察

埋忠明寿をはじめとした桃山頃の埋忠鐔はこねくり回したような捻り耳の造形が特徴であり個人的にも溜まらないポイントの1つとなっている。 明寿などはここに更に薬品で表面を腐食させて皺を作る事で、陶器のような質感を生み出しており感嘆させられる。 更に細やかでブレの無い象嵌は見事という他ないわけであるが、とにもかくにもまずは耳の造形ありきに感じられる。 鎌倉期の古刀が今現在再現不可とされているように、この桃山期の埋忠明寿の技術もまた再現出来ていない至高の領域の分野の1つに感じられるが

古金工鐔 唐草模様図鐔①

表に葡萄の葉と蔦、裏に葵の葉と唐草を毛彫で表現し、水滴を表現しているのか金と銀の点象嵌が…

刀の夢は正夢に。

またまた刀から呼ばれてしまったかもしれまない奇妙な話について。 ちょっと刀の写真もアップ…

生ぶや在銘品が良くなってきた話

霜剣堂さんの日本刀展示即売会に行ってきました(2024年GW)

今日はゴールデンウィーク初日。 霜剣堂さんの日本刀展示即売会にお邪魔しました。場所は原宿…

価格問い合わせの刀を買う時の難しさ

成木鐔⑰道歌鐔(信家写)

今回紹介する鐔は無鑑査鐔工、成木一成氏により平成4年に作られた信家写の道歌鐔。 刀連全国大…

名刀を名刀と見極めるのは初心者の頃ほど難しい

刀を見始めて日が浅い内は全ての刀が綺麗に美しく見えるものです。 はじめて刀を手に持って鑑賞した時などは興奮と緊張状態でまともに刀を見ることもままならなかった記憶があります。 そのような状態の中で、加えて「○○のような刀が名刀」という基準が自分自身の中にない状態で名刀を判断するというのはだいぶ美的センスに左右される話かと思います。 世の中には非常に美的センスに優れた方がいてそうした方は刀に詳しくなくても姿のバランスや匂口の柔らかさ、地鉄の深みなどから名刀を見抜ける人もいるでし