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刀箱師の日本刀note(初月無料!過去記事も読み放題)

日本刀の奥深さや面白さ、購入するに当たって持っておいた方が良い知識などについて日々発信しています。 今まで820日以上毎日刀についての記事を更新してきましたが、ここでしか書けない…
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#刀箱師

ヤフオクで見つけた刀装具の名品

刀剣店で50万円以上で売られるような上質な刀装具はあまりヤフオクに出てこないものの、久々に…

なんでも鑑定団の郷の義弘の刀を巡って

リアルタイムでは見れていないのですが、なんでも鑑定団に出ていた郷義弘の刀が本物だったよう…

鏡師鐔① 鶴亀紋

少し前に以下のブログを書いたのだが、無事海外から取り寄せる事が出来た。円安もあり想像して…

平安城鐔① 鹿紅葉図

非常に洒落ていて実に日本らしさを感じる鐔。 鉄地に紅葉と鹿が象嵌で描かれており、櫃孔を銅…

完璧を求めると名刀は手に入らない話

先日「大素人」という昔の刀剣書籍を読んでいたところ興味深いコラム「往時回想の記 文:三田…

剣(粟田口)② 体配のことなど

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剣(粟田口)① 刃文や地鉄のことなど

無銘の剣。 刃長18.2cm、元幅1.4cm、元重8.5mm。 日刀保の極めでは粟田口となっている。 大体売り物で出ている剣の重ねは4~6mm位のものが多いので、その中で8.5mmというのかなり健全な部類にはなると思う。勿論元々薄い造りの古剣もあるので6mmだから研ぎ減っていると判断出来るわけではない。 ・刃文について何と言えば良いかなかなか難しいが、のたれに足入り一部二重刃掛かる、とでも表現すれば良いだろうか。 沸出来で匂口は相対的に深めに見える。 刃中にはそこまで働き

刀で騙されていそうな事案

以前刀剣店で刀を初めて買ったという人と話をした。 年代は60歳ぐらいだろうか。 金の指輪やら…

成木鐔㉖ 古甲冑師鐔(塔鎌図)

私が所有している成木鐔の中で出来の良い上位3つを挙げるとすればこの鐔が間違いなくその3つに…

後藤祐乗の目貫?③

①と②は以下から読めます。 考察3回目。 実は今この目貫は審査に出しています。 8月下旬に…

東山御物一覧

東山御物は室町幕府8代将軍であった足利義政によって収集された絵画や茶器、文具などの称であ…

蝦夷目貫⑩ 獅子引韃靼人図

1年半ほど前に「巨大目貫」と題して目を奪われた目貫があった。 当時の事は上記にまとめてい…

埋忠鎺の特徴を考察する

名刀を見ると金無垢の鎺が付いている事が多い。 特に短刀であれば台付二重鎺と呼ばれる台座の…

初の刀剣店で吉光を手に取る幸運な人

少し前のこと。 とある刀剣店で藤四郎吉光の短刀を拝見。 どうやら30年以上も前に売ったものらしくその所有者の方が90歳を過ぎて手放した物を引き取ったとの事。 その30年間ほどの間大切に愛蔵されていた様子。 刀は一度逃すと目の前に現れない、とはよく言われるがこうした事が理由なのだろう。 そんな30年以上も前に売った吉光の短刀が再び戻ってきて久々に見た店主の方もどこか嬉しそうである。 私も拝見させて頂くと、肌立った地景をしているものの相州伝とはまた異なる線のような地景で大肌を形