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バイトレポ


もう社会人3年目だけど、学生時代はいろんなバイトをした。

セブンイレブン、巫女、飲食(寿司屋、フードコート、肉バル、創作居酒屋、燻製バル、スペインバル)、治験、GU、家庭教師、塾講師、オンライン家庭教師、カフェ、ソフト巻き。

これだけ見ると過激アルバイターみたいだけど、103万の壁は見えたことがないので、別にそこまで頑張っていたというわけでもない。

ただただいろんなバイトがやりたくて、短期で見つけて手を出していただけだ。マックスで6個ほど掛け持ちしていたと思う。

せっかくなので、そんなバイトのレポをしてみます。

・セブンイレブン

帰宅後倒れる図

高校時代にやっていた。
驚いたことは、とにかくやることの多さ。
1日4回は納品が来るし、それを検品して(バーコードで全部スキャンする)、棚に並べて、その間にお客さんが来たらレジを打って、極寒の冷蔵庫の中で飲み物の品出しをして、揚げ物を揚げて、肉まんを仕込んで、おでんを仕込んで、お湯を沸かして、トイレ掃除して、雑誌を並べて、値引きシールを仕込んで貼って、2時間に一回食べもの系の賞味期限をチェックして回って、コーヒー豆をセットして、500円くじの用意をして、宅配便を受けて、夜になったらフード系の入れ物全部洗って、レジ金数えて、もうとにかく体が休まる暇がなかった。
大半のお客さんは店員のことをロボットか何かだと思って当たってくるし、なんかよくやってたと思う。ただ、一緒に働いてたおばさんたちが優しかったからなんとかなっていた。
コンビニバイトしていて面白かったのはレジ金1円でも足りなかったらマジのガチで床這いつくばって探させられること。
結局一番しんどいのはコンビニだった気がする。初っ端から答え出ました。
まだゆるゆるの時代だったので廃棄を貰えたのはよかった!弁当とかスイーツとか。いとこの家の近くだったので良くアメリカンドッグを持っていってた。

・寿司屋

受験終わって暇だったのでちょっとだけ入れてもらっていた地元の寿司屋さん。ほんとにちょっとだし、ビール入れるとか配膳するとかだけであとはおじさんとおばさんとドラマを見ていた。
ここは賄いの勢いがすごかった。

まかない例

毎回この量に笑っていた。味は美味しいんだけど、これを21時頃1人で食べることを想像して欲しい。毎回女将さんのしゃもじを奪うことに必死になっていてほとんどそれしか覚えてない。あと新婚さんみたいなどピンクのエプロンをつけさせられたことも忘れられない。
ここのバイトで面白かったのは、寿司屋内部は意外と仲悪いということ。
ここは見ての通り非常に楽だったけど、小さな地元なので従業員も客も親もみんなみーんな知り合いなのでちょっと気まずかった。そして今年大将の引退と同時に閉店の運びとなりました…最後に伺ってお礼ができなくて残念。

・フードコート

ここでのバイトで学んだことは、まず初日の出勤メンバーの民度で続けられそうかどうかだいたいわかる、ということだろうか。
ここの初日は男子高校生とバツイチママさんが地獄の下ネタを繰り広げていた。
バイトメンバーが店長と高校生バイトとママさんと少しの大学生で構成されてて、恐ろしいことにほぼほぼ高校生バイトだった。店長にタメ口、ケータイいじりながら料理、ドリンクバーからドリンク飲み放題、テキトーに作ったもの食べながら勤務、と今ならわかる最高に最低な環境だった。なかなか見たことないレベルに荒れていて、正直興奮した。ごくせんとかに出てきそうな高校生は良くも悪くも刺激的だった。
楽だったし、店長は優しくてよく貢いでくれたし、他の大学生とかぶれば楽しかったけど、働いていて気持ちいい環境ではなかったので半年くらいで辞めた。ただただ冷麺が美味しかったのでたまに食べに行ってしまう。

・塾講師

周りにずっと続けてる人が多かった、本当にすごいと思う。自分の受験勉強がいかに付け焼き刃だったか実感した。大学2年の終わりくらいまで続けたけど、最後の方微分も出来なかったと思う。だって普段は週6コマの授業受けて(それもろくに行ってない)あと寝るか遊ぶかしていたから、シナプス機能する場面なんてないよ。
生徒はかわいかったし、校舎は綺麗だったし、時給は高いし、学校の話を聞けて楽しかったし、生徒との帰り道もおすすめの曲とかよく教えてもらってプライスレスでした。色んな出会いがあったから塾自体は良かった。だからこそ罪悪感が湧くというか、、、とにかくもうしないですね。
塾講師やってて思ったのは意外と塾の先生ってオンオフありそうでオフでもしっかりしてたなって。スーツ着れるのはなんとなくテンション上がった。

・巫女

大きい神社での巫女バイト。見てる限り面接落ちてる人とか居なさそうだし、意外と誰でもできるバイト。ただ鬼のように体力のいる仕事だった。22時くらいに家でて次の日の17時くらいまで神社いるんだもんな、しかも巫女服で。着付け難しいし畳むのも何回も練習させられるし少しでも服乱れてたら裏に呼び出されるしもう壮絶だった。7日くらい勤務したけどあまりにもしんどくて一日大寝坊して飛ばしてしまった。勤務に穴開けるのポリシーに反するから今でも悔やまれる。ご利益ありそうだし、良い思い出にはなりました!ちなみに巫女さんがおでこ出してるのは神様からのパワーはおでこで受け取るものだかららしいですよ。

・家庭教師

数学を高2〜受験までみた。ネット掲示板でマッチして、初めてお宅に訪問したとき猫が11匹いた。猫大好きだからよかったけどもしアレルギーとか持ってたらやばくない?と思った。
生徒が面白くて頑張り屋さんでほんとに可愛らしかったけど、申し訳ないけどそれ以上に猫が。猫が頭突きしてきたり吐いてきたり乗ってきたりノートの上で寝られたり、はぁ、、、ほんと思い出しただけでにやけるくらい可愛かった。猫との思い出が真っ先に浮かんでくる。
あと生徒と学校同士が近かったので家じゃなくてもマック、スタバ、コメダ、入院したときは病室とか、大学まで来てもらって学食とか、とにかく色々なところで開講した。
センター振るわず、私立厳格化もあって第一志望落ちてしまい、あんなに頑張ってたのに、、、とほんとうに悔しかったけど、奇跡的に第一志望に追加合格したとき真っ先に電話かけてくれたことは忘れられない。そのとき和歌山にいたけど駆けつけたかった。

冗談抜きで今までのご飯で一番美味しかった

生徒が希望を叶えられたことが何よりも嬉しかったし、ご両親にご馳走してもらった夕食が美味しくてそれも忘れられない。生徒と梅田で遊んでからお店入ったら両親+弟座ってただけでサプライズだったのに最後に花束まで出てきて、も、もう何?!誰が受かったの?!「鍵渡すからたまに猫の面倒見てもらえませんか?」というお願いも真剣に聞いておけば良かった。
家庭教師はやっぱり仲良くなれば仲良くなる程責任が重くなるから楽ではないけど自分以外に起こったことであんなに喜べるなんて初めての経験でした。

・肉バル

大阪は梅田のマルビル地下にある肉バル。賄いが美味しかった〜、し、小さいお店だったけど働いているお兄さんお姉さんがイケメン美女で毎回幸せだった。
ここは春休み集中で稼ぐために入ったのですぐ辞めましたが…
オーダー取るのはリモコンみたいな機械でここで初めて触って覚えた。よく見るやつだけど今時あんまりね…
面白かったのは地下アイドルやバンドマンってこういうバイト生活を送ってるんだって知れたこと。
それにしても美味しかった。エイジングビーフ極めたいと思った。小さいお店はやはり楽。メニューも少ないし。ただ、料理が美味しそうすぎるとお客さんに対して嫉妬とかし始めるからよくない。

・スペインバル

スペイン料理が好きだからという理由だけで入った。こここそほんとに美男美女多くて、それも年近いからすごく刺激的だった。
バイトの人数も今まで働いたところの中で一番多いし、お店も広いし体力的に一番しんどかったのはここかもしれない。部活みたいだった。
在籍期間はなんだかんだ一番長く3年強。ずっと籍置いてくれてたのにいろいろあってドロップアウトしたけど、特別な場所ではあるし働かせてもらったことには感謝している。店長が鬼のように厳しく何度も泣かされたけど仕事するうえで今でも気をつけてることとか、全部この人の言葉からだなと今は思う、、、
先輩も同期も後輩も今までの人生で出会った中で一番癖強い人だらけで、最強に輝いていた。泣いてたわたしをテラスに連れ出して永野のイワシのネタやびじゅチューンの富士御神火文黒黄羅紗陣羽織をフルでやってくれた先輩、今は有名インスタグラマー。
あと系列店のハンバーガー屋とガレット屋にヘルプで行くことがたまにあって、いろんなことができて楽しかったな。でもご飯が美味しいと、お客さんに嫉妬するし、隙あらばつまみ食いして怒られるし良くない。

・GU

キツかった。とにかくとにかくキツかった。ノリが。友達と、彼はユニクロ、私はGUを同時に始めて同時に辞めた。辞めた日はファーストリテイリング潰れろ会をして、このためにやってたなと思うくらい楽しかった覚えがある。それでも半年くらいは続けた。
本当に笑っちゃうほど厳しくて、バイトもちゃんと朝礼で社訓などなど暗唱する。テスト前より詰め込んだ。
一番の不満だが、インカム制度を採用するならインカムちゃんと整備してほしい。毎回故障品引いてた。そもそもが非効率的なのにどうでもいい規則には厳しい感じがとても嫌いだった。
嬉しかったのはいらっしゃいませ〜どうぞご覧くださいませ〜がサラッと言えるようになったこと。
あと、飲食を当たり前に続けすぎてて賄いが出ないことがちょっとだけストレスだった。

・燻製バル

賄いいつもサラダ付き。ここからパスタくる

学生最後まで続けたバイト。小さい店なので楽だし、とにかくオーナーのデザインセンスが光る、そして店長の料理のセンスもピッカピカの店。何より、店長のハラスメント力が群をぬいて光る店だった。直近1年で社員3人バイト5人辞めた。大人の涙をあんなに見る場所は初めてだった。
23時半閉店だけど店長が23時に帰るので(なんで?)1時くらいまでみんなでお酒飲んで愚痴ったり恋バナしたりしていた。遅くなったら社員さんにバイクで家まで送ってもらったりして、クソだった割に楽しかった。
オープンからクローズまで一人でできたから好きな曲流しながら掃除したり勝手にお酒作って飲んで燻製つまんでオツマミ炙ったりしてそこはどんなバイト先にも勝る最高具合だった。どれだけやっても理不尽に怒られるのでそんな楽しみ方ばかり、、、
あと料理は本当に美味しかった。店長の人柄と料理の美味しさには相関ないんだって教えてもらえた。あと美味しい料理を作る人は絶対痩せてないよとも教えてもらった。

・創作居酒屋

1年半くらい続けた地域密着型の居酒屋。営業時間17時〜2時なのでガッツリ稼げてしかも手渡し(これはナイショ)なので入れた時は歓喜だった。
地元の店!って感じなので大学生からおじさんまでとにかく親しみやすい飲み屋って感じ。飲み放題付きのコースで2500円と敷居低めでお客さんも凄く敷居低い(悪口ではない)。何度汚物処理をしたか、、、まあ実は嫌いじゃない。
個人オーナーの店だったのでオーナーには誰も逆らえないのだが、その人がとにかく昭和のヤバい人だった。更衣室には張り紙が多数、内容は「あいさつは大きな声で。できない奴は足の骨が折れるまで蹴り殺します(^^)」などと書いてあった、嘘みたいなホント。飲み会では飲みゲー祭りセクハラ祭り。そして何より働いてる人がみんなオーナーに心酔していたのがしんどかった。
出勤初日の帰り道、正直ミスったなあと思っていて、たまたま帰り道が一緒になった子に「私がおかしいなら申し訳ないんですけどオーナーしんどくないですか?」と聞いたら「…自分も思ってた!」って言われて、そのベスフレのおかげで1年半続いた。
オーダーは手書きで、ぺりぺり剥がして筒から落として厨房に送るシステムだった。江戸時代?
仕事内容的にはやっぱり飲食のホールが一番楽、慣れたらなんとも思わない。

17時勤務開始2時締めからの2時飲み会開始6時終わり
しんどすぎて好きだった

・治験

ワクチン治験。友達誘ったのに結局親に止められたりしてて1人で行った…親に言うからだろ!その後私をモルちゃん(モルモットの意)と呼んできた先述のベスフレいまでも恨んでます。治験行ってたことでワクチンの接種タイミングずれて職場にも迷惑かけたけど、結果一度もコロナかからなかったので効いたと思い込んでます。

・カフェ

カフェで働いてみたいな〜と思いつつ、なんだかんだ実現していなかったのがもったいないなと思い引っ越しを契機に学生ラスト4ヶ月雇ってもらえないかダメ元で応募したら、いけた。
面接にて、コーヒー飲めないのバレたのに、なんかいけた。
ここは本当に本当に本当にいいカフェだった。バイトから見てこんな文句つけどころないカフェなかなかない。

几帳面のかたまりのような店長が入れたラテ

まず店内家具が全て近所の有名アンティーク店のもので、震える額。あと、とにかく掃除・仕込みなど、全ての管理が厳しい。働いている人もみんなロボットのように細かい。まあ確かに私はガサツだけど、にしたってビョーキ?!!!と叫びたくなる丁寧さだった。でもこれってお客さん側にはいいことでしかないよね。店員の神経削って飲むコーヒーは本当に美味しい。
ここで面白かったのはすごい皮肉屋のおばちゃんが無機物にも皮肉を言っていたこと。あとコーヒーの基本のきが学べた、今は飲めるから役に立っている。

・オンライン家庭教師

コロナ期間実家に篭っていたので、リモートでもできるバイトを…!と思って始めた苦肉のオンライン家庭教師。オンラインだと伝えるのが難しい。もうちょっと時給が高かったら…と思う手続きの煩雑さでした。大学の課題くらいやること多かった。結局まとまった時間入れないのと時給が安すぎてあまり稼げず終わってしまった。

・ソフト巻き

地元に帰省した時2週間しかいないのに親にやらされた。これが公務員の娘の役目。通勤に車で30分かかる高原牧場のてっぺんでひたすらソフトを巻くお仕事。
失敗作はシンクに捨てるんだけど最初の方シンク詰まらせてた。山のてっぺんなので逃げ道がなくてトイレの窓から街を眺めて「帰りたい…」とでかつよ並感を抱いていた。

これは客として行った時、町に帰りたい…


これで一通りさらい終わりました。

ここまで書いていて思うのは、仕事内容よりお客さんや共に働いていた人のことばっかり覚えていて、それも全部楽しかった思い出で、結局人が好きなんだな。

そして私に良くしてくれた人がそんなにいっぱいいたってこと。ありがたいことですね。

やっぱりバイトって人の入れ替わり激しいから、どのバイト先も先輩が多かった第1期、自分らが上になった第2期と記憶が分かれているけど、第1期の記憶がどこも輝いていて、、先輩は偉大だしいつまで経っても追いつけないと実感する。

あと結構どのバイト先でも言われたけど、私はきっとすごく図太い。これは今も職場で言われていて、嫌味などが効かない。カフェのおばちゃん、皮肉が言えなくてかわいそうにね…

これもやれば良かったなぁと思うバイトはたくさん思い付くから、世の学生は気になるもの全部手を出したら良いな〜と思う。

自分は着ぐるみ・劇場スタッフ・ホテルの泊まり込みスタッフ・夜の何か・野球系の何か・車運転する何か、ホテルの受付・病院ボランティア・市役所業務・銀行などなどやってみたかったです。

最初は何も分かってなかったからずっとタウンワークで探していたけど、心ときめくバイトとの出会いは、そう、「ここで働かせてください」一択なんだよね!