見出し画像

ダメ人間。


最近の言葉で言うとダメ人間ナウだろうか。ここしばらく体調低空飛行で路上にも出れずにいる。秋の安定した良い天気の日々にだ。甚だ残念な自分の身体にガッカリする。が、直射日光が苦手でもありカーテンを締め切っていたりもする。日陰のオンナなのだ。笑


日陰と言えば私はハタチの頃から裏方業だったので、表舞台に立つ柄ではない。ステージ演奏をしている自分には未だにピンと来ない。世間ではようやく人々が開放され次々とイベントが催されているのだろうか。弱小な個人アーティストは失ったものは失ったまま津波でゴッソリ何かが流されてしまったかのような、そんな感覚でいたりもする。


古典尺八活動もそれほど成果が無いため時々何を目標にしていたかも分からなくなってくるが、やらねばならない事はたくさんあるので、まずはそれを終えてからこの先を考えようと思う。好きな事は老後に、なんて言っていたら多分間に合わない。もしかしたら今が老後なのかも知れない。


ここコロナ禍中は何故か健康面では肉体面をのぞけば今まで1番元気が長続きしたかもしれない。気が張ると言うことはこういう事なのだと実感した。

仕方ないので大嫌いな医者も2軒ハシゴした。呼吸器科に行き内科を勧められたのだ。驚いたのは医者によってコロナ対策と言うのが戸惑うほど随分違っていた。その上、感じはいいがいい加減な医者か、感じは悪いがちゃんとしてる医者か、どっちがいい?なんてほどに対照的だった。どっちも嫌だ。


そう言えば、コロナ禍中は路上で人々をじっくり観察したものだ。自粛警察にも一度絡まれた。今思うと懐かしい…。
1番良くないのは自分自身をじっくり観察してしまうことだ。自分自身にはあまり立ち入らない方が良い。


そんなこんなで出来ることを少しずつやっているが、常々感じていることがある。


相変わらず人々はマスクをしているが、この人マスク外したら想像してたのと全然ちゃうやんなんてこと、恐らく殆どの人が経験したのではないだろうか。あと、知った顔だけどマスク顔に慣れちゃって、久しぶりに更の顔見たら、へー、こんなコッテリしてたっけなんてしみじみ思ったりとか。


鼻と口ってなんてグロテスクな形をしているんだろう!と改めて思った。確かにアニメや少女マンガの人の顔は目だけはちゃんと描いてあるが、鼻や口はとてもシンプルな描き方がしてある。それをリアルに描いてしまったら、まさにグロテスクになるのだ。人々は知ってしまったのだ。自分の顔はグロテスクだと。鼻と口だけ隠せばマンガのように端正な顔立ちになるのだ。おまけにシミやシワまで見なくて済む。もうマスクをやめるわけにはいかなくなってしまった!


こんな妄想をしながら私は一人ノーマスクでグロテスクな顔を晒しながら風を切ってたくさん空気を吸い込んで自転車を漕いでいるのだった。
そろそろ良い風が吹いてくるのを待つばかりだ。


見出し画像は葛飾北斎の漫画。これぞ人間というような親しみがわく顔ばかり笑。

国立国会図書館より。

古典本曲普及の為に、日々尺八史探究と地道な虚無僧活動をしております。サポートしていただけたら嬉しいです🙇