311、追悼コム活。
今日は、どうしたらいいのやら。
南相馬から岐阜に避難して、また地元に帰られた知人にメールをし近況を尋ねるのが恒例になっているので連絡してみる。
福島に戻られて二年。返事は、あまり元気のないようで、こちらも心配になる。なんとも声のかけようが無いのが辛い。
思い出してくれてありがとう。といつも言ってくれる。
忘れませんよ。よく彼女の事は思い出す。
ものすごく頑張っていた。見知らぬ土地で、辛い事ばかりだったろうに、会う時はいつも元気に振る舞っていた彼女。もっとなんとかしてあげられなかったのかと思うのだけれど、逆に親切にしてもらった事の方が多かったような気がする。
ただ、彼女が元気になるのを祈るばかり。
そう、
虚無僧は祈る事が出来るのだ。
こういう時は虚無僧で良かったとおもう。
とにかく良くなるように祈るしかないのだ。
アホといわれても、何ともできんのだから良いのだ。
今日も辻立ちにでかけるとする。
某駅前にて。
はじめての場所。
いつもより少し遠い駅に行ってみた。
しばらくして、
目の前を、お父さんと手をつないだ5~6歳くらいの制服を着た小さな女の子が立ち止まり、私の尺八を見て、
「それ、尺八!」
と言う。
「え?尺八知ってるの?」
普通、それ何?と聞かれるのに。
「うん、お父さんが尺八の先生なの」
「ええ!」
お父さんを見やる。若い男性。
「そうなんですね、いやお恥ずかしい」と私。
女の子は偈箱の中に小銭が入っているのを見て、なんでお金がもらえるの?との質問。
「えーと(汗)。僧侶だからっていうのかな」と咄嗟に答えられていない私に、お父さんが、メモしておきたかったくらいに上手に女の子に説明してくれた。(ホントに文字で書いて送ってほしいくらい)やっぱ、お父さんは違うなー、なんて感心しつつ、今度は色々質問攻めで、そのうち、彼女は、いつもここにいるの?私もここで尺八吹きたい!と言い出す。おうちには彼女用の塩ビ管の尺八があるらしい。
じゃ、もっと練習して吹けるようになったら来ようね、なんてお父さん。
女の子は、わーいわーい!なんてぴょんぴょん飛んで喜んでいる。
感動😭
めっちゃ可愛い。
しかも、お父さん私の名前を知っていらっしゃった!
えええ、なんでですか?
辻立ちしている女性がいると聞きました、とのこと。笑
おおお、お恥ずかしい。
(やばい、けっこう通りすがりの本格派尺八吹きの人々に聞かれているのかも?!)
竹内史光師匠のお名前をご存知で嬉しかったです。
お名前もご紹介いただいて、尺八の立派な先生&演奏家さんで「お父さん」呼ばわりをしてすみませんが、ここでお名前を出しても申し訳ないので「お父さん」でやはりすみませんが、本当に娘さんが虚無僧女子になってくれることを心から願っております🙏
お別れの挨拶に、また女の子が「頑張ってください!」なんて言ってくれて、いつか一緒に虚無僧女子しようね、バイバーイとお別れしました。
良いことあったなー。
嬉しいなー。
ここ最近、メンタルが落ちるようなニュースばかりで、しかも今週は花粉襲来で寝込むほどに酷くて、今日は東日本大震災11年目に何もできていないと、悶々としていた矢先、ご褒美のように女の子が励ましてくれました。
そして、
今日も通りすがりの皆さま、仏心をありがとうございました🙏
家に帰って鏡を見ると、自分の顔は鼻を擤み過ぎて鼻の下はカサカサ。白く粉が吹いております。あちゃー。
大変、みっともない顔をしておりました。
まぁ、いいか。
それどころじゃない人が世界中にたくさんいるのだ。
結局、
どうしたらいいのか分かりませんが、尺八で祈り倒したいと思います。🙏
古典本曲普及の為に、日々尺八史探究と地道な虚無僧活動をしております。サポートしていただけたら嬉しいです🙇