シェア
『野間ダイエー』……通称アピロスは、福岡市南区の小高い丘の上にある。 すぐ隣に、大池公…
アピロスの屋上遊園地はまったくの無人だった。 安っぽいスピーカーからポップなBGMが…
俺はただ前に出て、思うままに立ち回ればいい。 あとは、後ろからヤノが適当に合わせて…
にぎゃーーーーい。なにがなんだかサッパリじゃよーーーーーー。 とつぜん勝負を挑んで…
絶 望 ……まさにそれのことを言うのだろう。 夜の鴻ノ巣山。 おれたち兄弟の目の…
……シラキさんは、ビックリするくらいおれたちのことに詳しかった。 まるで、ずっとそば…
……おそれていたことが現実になった。 アリバがなくなってしまった……。 ただの一般人になってしまった……。 もう、福岡ファイターとしてみんなと一緒に戦えない…… その冷酷な事実を突きつけられたおれは、兄貴やナミさんや仲間たちの元から、逃げるように走り去った。 逃げ込むように自宅へ戻り…… 驚く母さんのそばを通り抜け…… 自分の部屋にこもって、布団に顔をうずめオイオイ泣いた。 もともと、おれのアリバは弱くて不安定だった。 むしろ、おれ
「……弟、か」 ホクトの鋭い目が楽しそうにおれを見た。 「ひ、ひいいいいいい」 「話…
ホクトが去り、静けさを取り戻した夜の展望台で、おれは兄貴を抱き起こした。 「……………
「今はとにかく戦うしかねえ」とハヤトは言った。 「『教団』とは、いつか決戦のときが来る…
「げ、ゲームだとお?」 「そう! 悪意になって、故障していた腕は治った! あとはヤノく…