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子どもは6ヵ月になると風邪をひくって本当?

子どもが病気になっている時。
「痛いよ、つらいよ、苦しいよ…」って泣いてる子をみると、
側にいる私たちも心配だし、つらいですよね。
言葉がまだ出ない年齢だったら泣き続けて、夜も眠りにくいので余計につらい。

でも、一方で、こうやって風邪を経験することで、子どもの免疫が鍛えられている一面もあるんです。

生後6ヵ月がなくなる免役は母体由来

例えば、下のグラフは、子どもの免疫力の源である免疫グロブリンが、年齢とともにどれくらい増えているかを示した図です。

参照「医学免疫学,改訂10版」矢田純一、中外医学社,2007より

(緑の線)
産まれるまで胎内でママからもらう免役。
産後6ヵ月頃にむかって減少していきます。
よく育児書で
「赤ちゃんは6ヵ月になると免疫がなくなるから、風邪をひきます」
と書いてあるのは、ここからの考え。

(出生後:右側の線:赤色、緑色、青色)
産後は複数の免疫が活性化していきます。
赤色や青色の線の免疫は、子ども自身がつくりだしている免疫。
それに緑色の母体由来の免疫は産後減っていくけれど、一方で産後にまた増加をしめる変化も見せてくれる。

産後に免疫はなくならない。

子ども自身がつくりだしている免疫もちゃんとある。

けれど、まだ分泌量も少なく、活性化させる経験が足りない。
十分に働くことができない…

これって新品の靴と似てると思います。
靴をおろしたての時は、まだ履き慣れていないために、靴擦れができたり履きにくい。
でも、何度も履いているとなじんでいく。
何度も何度も履いて、自分のお気に入りの一足になっていく。

子どもの免疫だって、まだまだ赤ちゃん免役。
未熟な発達だから、十分に免役機能を発揮することができない。
だから、ちょっとパパやママ、家族や保育者の回復の手伝いが必要。

そんな時にできること=子どもへの看護です。

つらいよと泣いている時は、体もつらいが不安もいっぱい。
だから、いつもより丁寧な言葉を使い、ゆっくりした口調で話しかけてあげてください。
「いたいの、いたいのとんでけー」
「つらいね、がんばってるね、愛してるよ」

できることからでいいんです。
できる時に、できる範囲でね。

子どもの受診の目安をもっていると、慌てずに済みますよ。
育休中の人は特にしっておきたい話がいっぱいです。

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