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インチキ アーティスト スター3

失業保険をもらうには、月3回くらい求職活動をしたフリが必要。昨日のニュースで、ハローワークの紹介で面接に来た男を恐喝し、11人が逮捕されていた。求職活動は危険でもある。

そもそも求職票に書いてある情報など、住所と電話番号いがい当てにならない。面接に行ってみるがいい、昨日で社会保険制度が終了、印刷が消えてました派遣会社です、正月だけ週休2日だの、本当に恥知らずで、人として卑しい。

オレは「面接に行け!」と召集令状が来ないよう、希望職種を俳優業(もと劇団員だ)と執筆業だけにしてある。それでも認定日までに3回、求職活動はしなければならない。

まあ、女子用の求職票でも見て、「手と口でする簡単なお仕事です」という求人に、男女雇用機会均等法を盾にして、風俗店面接を要求しようと思う。もし、面接OKが出て、店長が「さあ、しゃぶりなさい」と現れたら逃げるしかない。

まあ、現実的に考えてnoteという新型ブログみたいなのに、詩を書いてるが、有料にすると詩を書くのを仕事として申告しなければならないかどうかは聞いてくるつもりだ。売れないから大丈夫と説得する自信は充分ある。

認定前に、むかし出した本が売れたらどうすればいいか? 聞いたが、そのときのオレは否定されるとハローワークに灯油でも撒きそうに見えたのだろう。失業保険をもらい終えるまでの販売停止も覚悟したが、見逃してくれた。

ただ、新作を書くのは止めてくれと言われている。だが、それは不可能だ、呼吸は詩で。オレ自体が詩だ。

だから、オレは保険をもらい終わるまで、タダにするからオレから詩を奪わないでくれ! そう相談に行かねばならない。そのためにはオレが書いた詩を奴らに見てもらう必要がある。

 さいきんゲオ・シティー(個人ホームページの走り)が閉鎖された。オレはそこに大量の詩や脚本、絵を隠していた。アーティストとは自分の作品が好きすぎる狂人のことだ。自分の作品だけ見ていたい頭のおかしい連中には、作品の保管が生死の次に重要な問題だ。オレも閉鎖のショックから自分に火をつけそうになったが、なんとか立ち直った。

そこにいくつか焼け残った詩があるので、それをハローワークに持っていこう。もう、なんにも他にオレに残ってはいない。

それは住み込みバイトで長野に行ったときの詩で、住み込み先の小学生の娘のパワハラが惨かった。オレはたびたび「パンツを脱がないとバイトをクビにするぞ」と脅かされパンツを脱いで踊ったものだ。

もうすぐ、バイトも終わりの時期が迫り、休みの日に小娘はオレのフトンの中に潜り込んで、ハアハア言ってオレの匂いを深呼吸し始めた。それで、思い切りしがみついてきて、オレのパンツの中に手を突っ込んだ、まあそういう詩だ。

その詩を若い姉ちゃん相談員に見せ、「よお、いいベビー・ジーはめてるやねーか(その手をオレのパンツの中に突っ込みな!)」と言ってくる。

まあ、どちらにせよ求職活動とは危険がつきまとうモノだ。



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