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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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1st encounter of the HENTAI games.

ヘンタイ(HENTAI)は、日本のアダルトアニメや成人向け漫画、ギャルゲーやエロゲー、またはその画風を模倣したものを指して、日本国外で用いられている言葉である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

今年の夏はいつにもまして暑いですね。
先日、お盆休みを利用して実家に帰りまして、ぐうたらなお盆休み、もとい英気を養うお盆休みを過ごしたわけです。
久々に持て余した時間を昔の自分の部屋で過ごしていると、昔聞いていたCDやら、読んでいた本やら、遊んでいたゲームが嫌でも目につくものです。
その中でも、ひときわ奥にしまわれた品を久々に手に取った時、すっかり忘れていた記憶が蘇ったので、折角ですし話題にしてしまおうと思い、記事にしました。
そうです。今回はまた昔話というわけです。
おっさんの昔話でしかもシモネタなんて聞きたくないよーと思わない親切な方はどうぞお付き合いください。

友達からの贈り物(エロ)

当時僕は中学2年生。中二病と呼ばれる病にいい感じに蝕まれている中。
異性を意識し始めた頃。思春期真っ只中。
そんなとても危険で不安定で超楽しい時期。
今のように、スマホなんて便利なものはないし、ましてやインターネットはやっと普及し始めた頃。しかも、地元は超がつくほど田舎。
当時の僕たちの死活問題といえば、とにかくエロ成分の不足である。
道端にあるカピカピのエロ本を探したり、時にはゴミ捨て場に捨ててある大量のロッキーシリーズのビデオを持ち帰り鑑賞会をしたこともある。
(ちなみに貼られているラベルを鵜呑みにするとロッキー10くらいまであった。)
ただ、そんな狩猟時代とも呼べる時を過ごしている時、僕らは気付いたのである。

『エロの供給が不安定すぎる・・・!』

そんな時、救世主が現れる。
僕の友人Aである。友人Aは謎のルートでエロビデオ(もしくはエロCD)を入手しそれを友人に貸して回るのである。
エロの安定供給が確約された僕らは狂喜した。
しばらくした暑い夏のある日、友人であり救世主Aから変なCDを入手したとの情報を得た。
なんでもエロいゲームでしかも、回収されて今は入手できない初回版のやつだそうだ。
友人の中ではPCに詳しい方でかつ、何故か自宅のPC管理を当時中学2年の自分がすでに行っていたこともあり、喜んで借りることに。
それが、僕が初めてしっかりとプレイ、クリアする記念すべきエロゲ第一作となったわけです。
(年齢制限の話は20年以上も前の話なんで目をつむってください涙)

1作目にして運命的なチョイス

!!注意!!
((この先、旧作ではありますが、作品のストーリーに関わるネタバレが多少あります。プレイする予定がある方はご注意ください。))

タイトルは『君が望む永遠』
内容を知っている方はお察しがつくかもしれません。が、当時、外部情報なしのど田舎に住む僕にとっては、なんて正統派なラブストーリーが展開されそうな名前なんだろうと、ときめきがメモリアルされたわけです。

パッケージ(当時はまだメディアがCD-ROM)

パッケージご覧いただくと、ますます正統派学園ラブストーリー感満載です。
ちょうど、夏休みで暇を持て余していた僕にはうってつけだと思いながら、早速、ノートパソコンにインストールし、何があってもいいように(?)ベッドの上で寝そべりながらプレイを開始します。

プレイ開始!学園生活を謳歌するも…

ゲームの舞台は高校3年生の夏。
親友たちはそれぞれの進路に向かって頑張っているなか、なかなか優柔不断な主人公がヒロインである涼宮遥(パッケージ左)に出会うことから始まるわけです。
恋に不慣れなヒロインと優柔不断な主人公が織りなす青春ラブストーリーに簡単に僕は惹き込まれました。
それとこのゲーム、主人公とヒロインだけに焦点を当てるのではなく、むしろしっかりと、親友やもうひとりのヒロインである速瀬水月(パッケージ右)、はたまたヒロインの妹までも巻き込んで、よき高校最後の夏の思い出になるような青春ストーリーを描いています。

出典:君が望む永遠ゲーム内CG

ただ、最後までプレイしたあとから考察するに、これにはしっかりと意味があったわけです。
さてさて、そうこうしているうちに主人公はヒロインである涼宮遥から告白され、なし崩し的に付き合うことになりました。
ある日、デートをすることになったので駅前で集合することにしました。
少し主人公が遅れて集合場所に到着します。
交通事故があったらしく、普段とは違う慌ただしさな駅前。
事故現場の警察官の無線がたまたま耳に入った主人公は戦慄します。
『遺留品の身分証明書の写真にて本人と確認・・・被害者氏名・・・・涼宮遥』
その事故の被害者は今日デートするはずだったヒロインだったのです。
そして唐突に挟まれるオープニングがこちら。

ストーリーは一変、現実と向き合う話に

オープニングが挟まれたことから分かるように、今までの話はすべて序章。プロローグ。前フリ。伏線。導入。
当時のPCゲームにしてはヌルヌルアニメーションがうごいでビビったけど、それよりも急転直下な展開に思考がついていけてなかった記憶があります。
そりゃあそうですよ、こちとらかわいいヒロインと淡い恋物語を楽しんでたのに。主人公も優柔不断なりにヒロインのためにしっかりと将来のことも考えようと決心したところなのに。実は主人公に惹かれていたもうひとりのヒロインも主人公の思いにケジメを付けて次に進もうとしていたのに。
すべてが上手く行き始めた途端、不運により全ては崩れ去りました。
ちなみに、このOPの後いきなり舞台は3年後に飛ばされるんですけど、その後の展開もプレーヤーを置いてけぼりにさせる展開が待っています。

結論:かなりいい作品

いきなり結論かい。と思われた方すみません。
まだまだこの作品については書き足りませんがこれ以上書くと止まらなくなりそうなんで、この作品と思い出についてはこのへんでまとめさせてもらおうかと思います。
この先が気になった方は、中古ソフトを探してみるのもいいかも。何気にかなり前にはなりますがアニメ化もしているのでこちらをチェックするのもありかと。
最後、結構ネガティブに聞こえるような感想もありましたが、最後までプレイした上で感想を述べるとすれば、かなりいい作品だと思います。
3年後の主人公やその周りの友人たちヒロインたちの過去に対する苦悩や葛藤、過去を取り戻そうとする姿が涙なしには語れません。
ただし、このゲームはマルチエンディングを採用しており、エンディングは一つではないので、そんな話じゃなかったぞ!ってなる可能性もあります笑
ちなみに、僕はメインシナリオが良すぎて、未だに他のエンディングはクリアしてません!そして、最後の最後まで、オカズには出来ませんでした。
それと、エロゲというジャンルは作者の主張が強く一般向けで販売できないような尖った表現ができるアンダーグラウンドなシーンという位置づけがこのゲームをきっかけとして僕の中で確立されてしまいました。
その後、この作品を超える様々な個性的なゲームと出会うことになります。
その話はまたいつか。

余談〜君が望む永遠のトリビア〜

今では完全に一般化した用語である『ツンデレ』

ツンデレは、特定の人間関係において敵対的な態度と過度に好意的な態度の二つの性質を持つ様子、またはそうした人物を指す。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

元々はネットスラングであり、それを一般的にした大きなきっかけとしては、
2006年「涼宮ハルヒの憂鬱」のメディアの露出により広く世間に浸透した記憶がある。
語源については諸説あるが、今回紹介した作品「君が望む永遠」に登場するツンデレキャラ「大空寺あゆ」に対し、当時のインターネット掲示板にて「ツンツンデレデレが良い」という投稿がされたことが起源とされている。
いわば、「君が望む永遠」は元祖ツンデレキャラを生んだ作品。
この作品が無ければ、「大空寺あゆ」というキャラが存在しなければ、ツンデレという用語は存在していない、もしくは今とは違う使われ方をしていたのかもしれない。

今日のBGM
MEGUMI - 君が望む永遠

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