【ご報告】誹謗中傷アカウントから弁護士を通じて謝罪を受けました
2021年7月より、私はTwitterにて短詩に係る活動をしていると思われるアカウント「A」(仮名)から誹謗中傷を受けるようになりました。計170ツイート、関連するツイートやリプライなども含めるとそれ以上になります。内容は、プロジェクト「短歌・俳句・連句の会でセクハラをしないために」を揶揄するものがほとんどでした。該当ツイート(事を重くみた友人が、以前から魚拓を取ってくださっていました)を弁護士に確認していただいたところ、「社会通念から見て名誉毀損ないし名誉感情侵害にあたるものと思われる」というご判断をいただきました。
私としては、発信者情報の開示等に係る裁判所の手続を通じて発信者を明らかにした上で、民事上の請求を行うことを考えていました。しかし弁護士より、手続きには時間と費用負担とを要するとご助言をいただき、また、Aが「B(仮名・短詩結社)の会員になりました」というツイートをしていたことから、弁護士を通じてBの主宰にご連絡をし、取次ぎを依頼しました。
やりとりを経て、弁護士からAへの「通知書」を作成していただき、B主宰を通じてAに送りました。以下、抜粋です。
メール送信から15分ほどで、弁護士の元に電話が来たそうです。「高松さんには謝罪したい。ツイートについては可能な限り削除する。古いものもあるため全部できるかについては不安があるが」とのことで、古いものも含めてすべて削除してもらいました。弁護士を通じて削除したという連絡があり、まだ残っているツイートを指示し、というやりとりを数回行いました。
その後、弁護士から「合意書」とAの印鑑証明書を郵送いただき、終了しました。また、合意書には「本件誹謗中傷及び本合意の経緯をインターネット上のブログその他の相当な方法で一般に説明することを承諾するものとする」という項目を入れていただきました。
本件の弁護士費用は十数万になります。なぜ誹謗中傷を受けた被害者である私が、精神的金銭的負担を被らなければならないのか、これを書いている今でもわかりません。Aに請求することも考えたのですが、それよりも早期解決を選びました。ツイートの魚拓を取ってくださっていた友人にも負担をかけましたし、きめ細やかにご対応くださった弁護士にも感謝しています。
Aの、私への誹謗中傷ツイートに関しては、ずっと黙殺するつもりでした。しかし、Aのツイートを見て嫌な気持ちになった方や、Aのツイートに賛同するようなアカウントのリプライを見て悔しい気持ちになった方の声を聞いて、これはもう、私だけの問題ではないのかもしれないな、と思い、今回行動した次第です。
文芸に関わる者が(もちろん、文芸人以外の方でもやってはいけないことですが)、こうした「筆を使った誹謗中傷」を行った結果、そこにはなにも残りませんでした。なにも残らなかったのです。それだけを書いておきたいと思います。