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【詩】晴れた朝は海が見える

よく晴れた 台地の朝は
窓から 遥かな 海が見える
ビルとビルの すきまから
朝日にかがやく 光が見える

ギラギラと 瞬く反射が
目覚めた街の 背中を射抜いて

海原は 街並みのむこう側で
居ならぶ 影にふさがれて
まばたきするのは 朝だけだ
陽が高まれば まぶたを閉じる

垣間見る 波が光に耀やいて
チラチラと 揺れている
ここよここよと 声を放つ
おいでおいでよと 叫んでいる

遠くて近い 渚のきらめき
つかのま 朝を照らしている


©2023  Hiroshi Kasumi

お読みいただき有難うございます。 よい詩が書けるよう、日々精進してまいります。