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大人に恵まれる中学生

この春、中学生になった息子の太郎(仮名)の話です。

太郎はここ最近、大人(おとな)運がいいなと感じているので、そこについて考察したいと思います。


いつも安定の適当さを放つ塾長

まずは何度か登場している塾長です。

刺さった塾長の言葉

「家庭は安全安心の場所であってほしい」
「子どもは信じてあげるだけで伸びますよ」
「親御さんは自分のことを楽しんでください」
「たろちゃん、ほんと良い子ですよ。僕ができることは何でもしてあげたくなりますね。」

私がこの塾長を最も尊敬し、信頼している理由は、「温度が一定」なことです。繁忙期だろうが、受験まっさかりだろうが、その忙しさや精神的負担を微塵も感じさせません。(ちょっとバタバタしてるけれどむしろそのくらいは見せた方が子どもたちにも良い影響だと思う)
この「温度が一定」により与えられる安心感が、太郎の通う塾の最大の魅力だと思っています。

私の質問は基本的に笑い飛ばす

「みんな宿題たっぷりの塾に通っているんですが宿題は出さないんですか?」
→「宿題??いらないいらない。忙しすぎてつぶれちゃいますよ。学校行って、部活やって、塾に来て。これで塾の宿題がわんさか出たら持たないから」

「うちの息子、ポテンシャルのわりに点数が取れません」
→「あははは。わかるわかる~。たろちゃん、典型的な男の子って感じなんだよね~。詰めが甘いタイプね~。でもだいじょうぶ~。知的好奇心が高いからどうにでもなりますよ~」

えっと、もう少し管理してほしい・・・とも思うのですが、親子でこの塾長に惚れ込んでいるので早めの学習自立を目指すしかありません。思う壺なのでしょうね。

太郎からの質問も受け流す
「ワーク、2周終わったんですけど、3周目がいいですか?新しい問題集がいいですか?」
→「どっちでもいいんだよねー。どっちにもメリットはあるからさー」

予想通りの答え。
親子で「絶対そう言うと思ったよね」とぼやく(笑)
いやいや、どっちにもメリットがあるから聞いたのにね。

太郎とする塾ネタは本当に面白いんですよね。
私はしょっちゅう塾長のモノマネをするのですが、この前「いっつも塾長のマネしてるけど、そんなに声高くないよ」と指摘されました。もっと精度を上げねば!


中学生のハートをわしづかみする担任

太郎の担任の先生は若めの男性です。この先生が実に面白いんです。
というか、ちょっとぶっ飛んでます。

これから入学式に向かう生徒たちへ放った一言。
「校長先生、話長いから、みんながんばって~」
ちなみに校長先生は2年前まで隣接する小学校の校長先生だったので、話が長いことは子どもたちも知っている。

個人面談については・・・
「みんな頼むよ。15分で終わらせたいんだよ。俺、最長2時間やったことあるから。給料同じなんだからな」と話すと、一人の男子生徒が「先生!僕が最高記録に挑戦します!!」と。大爆笑。
ちなみにその男の子は小学校で学級崩壊を起こしたメンバーの一人だそうです。越境してきているのですが、太郎いわく「先生へのツッコミ役だね。漫才みたいで面白い」そうです。

その他、ちょっとここには書けないこともバンバン言います。

でも、うまいんですよ、中学生の心を掴むのが。

毎日、自学ノートを提出しているのですが、下の3行は日記なんですね。そこに先生からの返事があるのですが、本当に面白いんです。

「部活で走りすぎて足がヤバい」と書いた太郎に「足が取れたらテープのりでくっつけてやるから安心しろ」と返信。そこから度々『テープのりネタ』で盛り上がっています。
太郎はこのやりとりをとても楽しんでいるようで、私にも嬉しそうに話してくれますし、私も担任の先生の過激発言にワクワクしてしまいます。

こんなくだけまくりの先生ですが、保護者への対応は好感度抜群でした。

太郎が頭痛で休んだ日にいただいたお電話では、言葉遣いは完璧だし、太郎の体調面についても、とても細やかに見た上で配慮してくださっていることが伝わりました。
太郎からいろいろ聞いているので、電話を切った後、思わず笑ってしまいました。

太郎の「中学生生活が楽しい!」理由にこの担任の先生の存在はとても大きいと感じます。


問題ないと一蹴するタローフォロワーさん


私は太郎のことをよく記事に書きます。そのことで思いがけないご褒美があることに気づいたんです。

太郎は私に顔がそっくりなのですが、性質みたいなものはまるで違います。私より器が大きく、一人の人間として私は彼をとても尊敬しています。

けれど・・・親ですからね、私は。

どうしたって出来ないところにもきっちり目が向いてしまいます。

●衝撃的なほど忘れっぽい。(なぜか学校には忘れ物をあまりしない)
●電気のスイッチに自分でメモを貼っても見えないらしい。
●誤字脱字の多さがものすごい。
●ベッドのフレームにバナナの皮を置いたまま寝る。
●机の上に飲み終わったコップと飲みかけのコップが常にある。
●その机の全体の3分の1のスペースで勉強をする。
●水筒を出し忘れるのが週5ペース。

いくらでも出てきます。

けれどこんな太郎に対してコメントに「僕もそうでしたよ」「私も似たようなもんですね」と怒涛の援護射撃。

私もけっこうものぐさな人間なので、コップ置きっぱなしは人のことを言えないんですが、太郎は桁違いなんですね。

でも、「僕も(私も)そうでした」のみなさん・・・私が尊敬している人ばかりなんですよ。

というわけで、イラっときても「太郎も大きくなったらあんな風になれるのね~」と思えるのです。

もはや私が彼に要求しているのは一つだけ。

「左手を出して食事をする」

これ、大げさじゃなく1万回くらい言ってるし、言ってるだけじゃなくて、いろんな試みもしたんですが、いまだ治りません。

傾いていると成長に良くないんじゃないか…からいろいろ派生して悶々としちゃうんですよねぇ。

部活で体幹が鍛えられたら姿勢も良くなり、左手も出てくるかなぁ・・・と部活に多大な期待を込めてます。

あ、「僕もそうでした」、お待ちしております。


つぶやき


実は今日入学してから2度目のお休みをしています。
頭痛が出てしまいました。
モヤモヤします。
いろいろ思ってモヤモヤします。
モヤモヤしても仕方なくてもモヤモヤします。
モヤモヤをたくさん書いたらいっそモヤモヤしなくなるかもと思ってたくさん書いています。
そうしたら本当に嫌になってきました。
もしかしたらこれは良い方法かもしれません。
脳内に思い描くと少しも消化されないけれど、こうして形にすると、自分に「しつこい!!!」って突っ込みたくなりました。

新発見です!!


イラストはたかのやまひろとしさんからお借りしました。
いろんなシロクマさんの後ろに乗せてもらって、さまざまな景色が見られるといいねとペンギンさんと息子を重ねてみました。ありがとうございました。

読んでくださってありがとうございました。




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