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春日華子の「性」なる日記 大好きだよ

その時は近づいていたんだと思う。
東京で会う約束をした。
月に一回会えるかどうかの毎日。

心はアキラ君でいっぱいなのに肉体はマコト君に持っていかれた。

会わないということは、
ひとりで考え、
ひとりで思いを募らせ、
ひとりで道を探す。

会えない時間に考える。

ずっと支えたい。
ヒモにしたい。
稼いでヒモにしたい。

呪文を唱えながら眠りにつくこともある。
家族を忘れてしまっている。

東京で会った時、変化を感じた。
それは近くなったからなのか、
アキラ君が釣った魚に餌を与えなくなったのか。
ベットの横で泣きたくて帰りたくて。
さすがにまずいと思ったアキラ君は抱き寄せてくれたけど、
もしかしたら魔法が解け始めていたのかもしれない。
長く付き合っている恋人のように自由に時間を過ごす。

私を喜ばせようと泡たっぷりのお風呂を用意してくれた。
でも、これは2回目に会った時の約束がやっとじゃん。
と、冷静な私もいる。
長く付き合っている恋人のような空気でもお金を払わないと手に入れられない。初めてむなしいと感じた。

別れの時、人ごみの中でいきなりハグをしてくれたアキラ君。
あれだけ、人前で触れ合うのが嫌いなのに彼から手を広げて
別れのハグを求めてきた。
むなしさを忘れてしまう・・
また、魔法にかかる。

揺れる気持ちの中で過ごしていたとき、
はじめてアキラ君から
大好きだよ
とDMが届いた。
はじめてだった。ビックリした。

その瞬間。
喜びとともに気づいてしまった。

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