日本人の弱さ

 最近俳優さんをほめる言葉に「目ヂカラがある」なんて言わなくなりました。どう考えても大麻所持事件が原因です。目ヂカラとかいうよくわからないイケメン要素は、どう考えてもおかしな判断基準でした。

 外国の映画好きが日本の実写映画を見て楽しめない理由は「明らかに麻薬やっている人が出ているから」と聞いたことがあります。聞き流してしまいましたが、外国では庶民にまで麻薬が蔓延しているため、日本人より知っている人が多いことは想像できます。邦画がアニメのように海外で受けない理由はそこにあるのかもしれません。北野たけし映画とかは、問題児が出てても問題ない内容な感じがします。
 日本のキャスティングのミスを大手プロダクションのせいにする人は多いですが、薬漬けの俳優を見抜けないことへの非難は聞いたことがありません。キャスティングには十分に責任があるんでしょうが、ほとんどの国民が見破れなかったので責めることがないのでしょう。
 やはり大元には我々の日本文化のもろさがあるといえます。

 また、嘘を言う人にももろいところがあります。詐欺に騙されやすいのは高齢者だけではありません。宗教指導者を気取る人もいます。かつてのアサハラやオボカタも嘘を言う人でした。個人では誰も信じないでしょう。しかしその周りの人間がお墨付きを与えてしまうと、途端に騙されるようなところがあります。お墨付きを与える人はおおかたその道の権威者で、嘘つきに羞恥心も罪悪感もないことから、どうしてこんな荒唐無稽なことをこの俺に堂々と言えるのか、という疑問の結論として、よくわかんないけどなんかすごい人、という評価になるようです。

 振り込め詐欺事件の犯人たちは、自分たちの不遇と詐欺被害にあう人との格差を強調し「これくらいやってもいいだろう」と罪悪感を消去していることが多いようです。
 また、貧しさゆえにやるしかないと命を捨てる覚悟で犯罪に挑む人もいるのでしょう。現在、ミャンマー政府軍側の先頭に立っている兵士は、明らかに今回駆り出された農村の若者です。彼らは勢い余って人を殺める可能性が大きくなるため危険です。若者を扱う側にとっても感情的な行動は自分たちの立場を悪くしかねません。そういう若者が日本にもでてくるかもしれませんね。

 結局、大方の日本人がまじめなため、悪人を見破れないことが多いようです。最近ではサイコパスなど分かりやすい言葉が出てきましたが、それに当てはまるかどうかは別にして、悪者には気を付けないといけません。
 さらにこのようなトラブルに巻き込まれたとして、日本人が暮らしやすい生活空間を作っているという社会環境事態を責められるのはおかしいはずです。住みやすい社会が犯罪に対してもろいとしても、まじめな日本人であることは世界に誇れることです。


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