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トーク力の正体とは

誰かと久しぶりに会った時、初対面の人と会った時って沈黙の時間ありませんか?

僕はありました。

現在は和菓子職人をしていますが、数年前に住宅営業を経験しています。
その前は和菓子の先生をしており、話す事は得意だろうと思っていた僕は営業の世界で大きな挫折を味わいました。

住宅営業の知識もなかったので、初めはとにかく勉強して、先輩の接客を盗み聞きしインプットする。
インプットした事を先輩に見てもらったり、誰もいない中で接客の練習をするをアウトプット繰り返していました。

1ヶ月深夜まで毎日インプット、アウトプットを繰り返していると接客の許可を頂く事が出来、猛烈にやる気が沸き上がって来ました。

しかし、ここで大きな挫折を味わうのです。
自社の家に惚れ込んでいた僕はわかりやすい商品説明をすると売れるんだと思っていました。
これが大きな間違いだったのです。

接客しても説明が全然出来ていないのにお客様は帰ってしまう。
沈黙が怖くて一方的に話している。
全く契約が取れませんでした。
契約どころか次のアポも取れません。
当時の僕には何が原因なのかもわからず、接客をする度に落ち込んでいく毎日。

とにかくやり方を変えなければダメだと思い、接客をせずに色んな業種の接客を受けに出かける事にしました。
飲食、洋服、街のキャッチ、接客を受けようと思えばどれだって勉強だ。
意識しながら接客を受け続けていると『心地よいと感じる接客』と『早く帰りたくなる接客』に気が付きました。

接客されている感覚にならない

これが心地よい接客に共通する事だと気が付いたのです。
逆に売りたい物や一方的に話して来る相手には早くその場を去りたいと思う自分にも気が付きました。
当然の事なのですが、当事者はなかなか見えなくなっていて、それからはとにかく説明しないを心がける事に。

お客様が来店したら雑談ばかりするようにしました。
これが後に成約に繋がります。
雑談の中にはたくさんのヒントが隠されていて、何が好きで何に困っているのか。どんな事を叶えたいのか等の話がたまに出てきます。
慣れて来たらやり取りの中に自分が聞きたい事を自然に何往復ごかに持ってこれるような設計をしていました。
そうすると自然に相手の方から『家』に関する質問が来るので、それに答えているだけで信頼を獲得出来ます。

自分の言いたい事ばかりではなく、相手に焦点を当てて雑談をする事がトーク力を鍛える方法であり、それが本当に優しい対応なんじゃないかなと気付きました。
そうすれば結果は勝手に付いて来ます。

それでは、また明日。

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